2018/10/28(日) 02:02〜03:02 NHKスペシャル 平成史 第1回▽大リーガーNOMO〜トルネード・日米の衝撃[字][再]


1球目 ストレートを狙っていたデシールズ。
(実況)すばらしい当たり
ひやっとしましたがファウル。
そして 110球目は この試合最速
146キロのストレートだった。
(実況)さあ
最後のバッターになったか?→
ショートか?→
ショート…レフト レフト レフト。→
ノーヒットノーラン 達成。→



5年ぶり 2回目。→
ナショナルリーグ
アメリカンリーグで→
それぞれ ノーヒットノーランを
達成しました 野茂。
(拍手と歓声)
両リーグでノーヒットノーラン達成という→
大リーグで4度しかない快挙。
デシールズはその当事者となった。
ノモサン…。
この試合で野茂とバッテリーを組んだ…
その後 松坂大輔 斎藤 隆など
5人の日本投手の球を受けた。
野茂という→
フロンティアスピリットを持った投手との出会いによって→
ベースボールに
国境は存在しない事を学んだ。
しかし 野茂にも
投手としての晩年が訪れる。
2005年 平成17年を最後に→
大リーグのマウンドから遠ざかった。
それでも 大リーグを目指し→
マイナーリーグで再起のチャンスを待ち続ける。
松坂大輔が
大リーグのマウンドに立った。
およそ60億円という
空前絶後の入札額が→
日米のメディアの話題をさらった。
そのころ 野茂は南米に渡り→
ベネズエラで投げ続けていた。

野茂のまなざしは 最後まで→
大リーグのマウンドに
向けられていた。
<野茂英雄さんが 大リーグでの
長いキャリアをスタートさせた→
ドジャースのキャンプ地>
<日本のエースを受け入れたピーター・オマリーさんが→
グラウンドに
招き入れてくれました>
<23年前 野茂さんも登った
マウンド>
オー ベリー グッド!
ハハハ…。
日本の野球のフロンティアが→
ここで第一歩を踏み出した場所なんですね。
心が こう
グッと迫るものがありますね。
<野茂さんは
大リーグでプレーしたあと→
日本に戻る選手も多い中で
その道を選択しませんでした。→
私は この選択にこそ→
たった一人で世界への道を切り開いた→
野茂さんの神髄があるような
気がしています>
そういう時っていうのは…
そうですね。あんまり そんなふうには→
思ってなかったです。
だから まあ あの…
<ベネズエラでプレーした翌年→

野茂さんは 3年ぶりに大リーグのマウンドに立ちました>
<しかし かつての力は
残されていませんでした>
<この試合の最後の対戦相手は→
野茂さんの後を追って大リーグに来た 松井秀喜選手>
<野茂さんは
最後の力を振り絞るように→
松井選手を
三振に切って取りました>
<このシーズンを最後に引退。→
大リーグ挑戦から13年がたっていました>
<日米通算…>
<今 日本人選手の大リーグ挑戦を驚く者は もう誰もいません>
26歳の若者が
初めて海を渡った時→
心を強く捉えた
大リーグの原風景がある。
スター選手たちが
子どもたちの手を取り→
熱心に指導している姿。
選手たちは ベースボールの未来のためだと語った。
この風景を胸に刻んだ野茂は→
日本で私財を投じて社会人野球のクラブチームを創設。
選手の育成に力を注いでいる。
引退の翌年からは 日本の中学生を毎年 アメリカに招き→
国際試合を開催。
国と国との垣根を越えて→
野球の裾野を広げる活動を
続けている。
やりたいですよ 僕もね。