読レビ

事前に決めてある＞
うわ
すげぇ。
＜この日は雨
うねりもある＞
＜スピードを上げるほど
揺れが＞
雨
降ってるのもあんのかねやっぱな。
えっ？
結構　乗ってるからな。
すげぇな

。結構　荒れてるなと思いながら。
＜東京湾での仕事や
ＤＡＳＨ島の往復など→
年間５０回以上＞
＜漁船には慣れている＞
マジか
。
ちょっと明るくなって来た
海が。
なぜか
リーダーが…。
すげぇな
あの人。
＜…と
船頭の視線の先には→
赤い旗＞
＜城島　すぐに分かった＞
あぁ


来た来た　危ない。
≪行け行け
行け行け…≫
≪スラスターで手伝って
スラスターで≫
≪いいぞ
これで行ってみるぞいいぞ　これで巻いて行こう≫
≪行くぞ≫
あぁ　来た来た来た来た来た来た。
網だ
。≪もうちょい　もうちょい…！≫
おぉ
来てる来てる。≪はい　行こう行こう！≫
いや
１００％…。
＜…が
城島　定置網ならイメージできている＞
＜まず取り掛かるのは
定置網の　この部分＞
＜事前に準備していたブイで
船を固定＞
≪来い来い
来い来い　来い来い≫
＜長さは
およそ２１０ｍ重さにして３ｔ＞
＜波の強さを
計算に入れながら　海へ＞
≪いいぞ
いいぞ！≫
≪おっとっとっと

来い来い来い！≫
≪来い！≫
＜網の固定は新人が必ずする仕事＞
＜それを城島が＞
すいません。≪早くせい！≫
＜もし緩めば
網が外れ　鮭が逃げてしまう＞
はい
。
＜だが
あえて新人に任せる訳は→
この１本に
家族の生活がかかっていることを→
分からせるため＞
≪ＯＫ？　ＯＫ？≫はい。
≪よし
いいぞ≫
＜坂本も＞
≪はい　ここだ　おい　ここだ≫
≪はい
締めて　締めて　締めていやいや…≫
はい
。≪よし≫
≪来い来い
来い来い…≫
俺
何もやってないのに握力がないんだけど。
＜本来なら
二十歳前後の新人の役割＞
＜…が

４７歳　城島　積極的に！＞
≪よし
今度　縛ってみろ≫
≪いいね
いいね≫はい。
＜そう
全ては→
寿命を延ばすため＞
≪じゃあ　行くぞ！≫
≪どんどん行っていいよ≫