>>全国で閉店が相次ぎ、
冬の時代が続くクリーニング業界。
そんな中、
親子で奮闘する兵庫県のクリーニ
ング店は、売り上げがうなぎ登り。
その秘密をノゾキミしました。
>>トラックいっぱいに積まれた荷物。
すべてクリーニングを依頼された
服だ。
中にはブランド物の高価な服も多
い。
>>1日平均したら3000着、
4000着ぐらいは来ますね。
>>創業50年以上のクリーニン
グ店が4年前から始めたあるサー
ビスが好調で、売り上げも急上昇。
全くタイプの違う父と息子が、
それぞれ得意分野で力を発揮する。
>>父親は職人なんで、僕がやろうかなっていうことで。
>>大丈夫かな思うたんやけど、
それがとんでもないことになって
もうたんや。
>>4年間で売り上げが6倍にも
なった老舗クリーニング店。
親子二人三脚で奮闘するその舞台
裏を、ノゾキミ、
ノゾキミ。
兵庫県西脇市にある東田ドライ。
創業1963年、ことしで55年目。
今では、
西脇を中心に7つのチェーン店を展開している。
会長の東田勇一。
この店の2代目で、38年間、
ひたすらクリーニングの腕を磨い
てきた職人だ。
>>喜んでもらえるものを一点で
も多く作りたいっていうのが、も
う、
それがもう本心やね。それもう昔から今も、恐らく将来
もずっということで。
>>工場には、お客さんに喜んで
もらうためのさまざまなこだわり
が。
仕上げの段階で汚れを見つけた場
合、
もう一度洗い直すのは当たり前。
服についたほこりを一枚一枚手作業で取り除いたりもする。
デリケートなものは、
工場の2階で自然乾燥させるなど、
手間暇を惜しまない。
こういったきめ細かいサービスで、
地元の人たちから深い信頼を得て
いる。
>>もう30年は来てますね。
行ってましたけどね、
やっぱりここがいいからここに変
えました。
>>しわがね、
きれいに取れてなかったりしても、また次の日にでも言えば、
ちゃんとしてくださいます。
>>ちょっと汚れたと思っても、
ここへ持ち込んだら、
ぱーってきれいになるからうれしいですよ。
>>創業当時から多くのお客さん
の心をつかんできた東田ドライ。
しかし、1つの世帯が年間でクリ
ーニングに使うお金は、
家庭用洗濯機の進歩やファストフ
ァッションの台頭などによって、
25年でおよそ3分の1にまで減
少。
東田ドライも例外ではなく、10
年ほど前から経営に暗い影が。
>>いろいろしたんやけど、
なかなかうまいこといかなんだよな。
でも、
うちだけじゃないな、
全体的に業界的にようないし。
また例えば後継者ないとこは辞めていってるし。
ってな感じで、世の中の流れにな
っとんてんやけどな。
>>そんな状況に危機感を持った
のが、
息子の東田伸哉。
愛知県の大学を卒業後、実家に戻
り、父の会社に入社。
その翌年、新婚旅行がきっかけで、
会社の経営がうまくいっていない
ことに気付いた。
>>おばあちゃんが、
最後やと思って楽しんで行ってきって言って、なんでそんな変なこ
と言うんやろと思ったんですよ。
また行けないくらい、
売り上げとか余裕がないのかなっ
て思って、帰ってきて、決算報告
書を見たんですけど、売り上げが
思ったよりだいぶ少なくて。
>>会社を立て直すにはどうした
らいいのか。
そこで伸哉が目を付けたのが、イ