まって。
>>本番まであと少しだけど、
本当に大丈夫なのかしら。
兵庫県尼崎市にある廻鮮寿し丸徳
武庫之荘店。
大勢のお客でにぎわっている店内
で、
店を任されているのが25歳の浅
野康介。
特徴は握りのスピード。
>>お待たせしました。
すみません。
>>そのスピードにさらなる磨きをかけるため、店が閉店したあと
も、ひたすらすしを握る練習を続
けている。
この日は大先輩のすし職人が立ち
会い、本番の6分間を想定してタ
イムを計ってもらった。
>>はい、
OK。
4分58秒。
>>よし!
>>制限時間の6分から1分以上早く終了。
5分以内に終わると与えられるボ
ーナスポイントを獲得する作戦だ。
>>日本一決めるんですよ。
なんか、
いいじゃないですか。
勢いです、
もう。
勢いしかないと思います、もう、それは。
>>もう優勝しかないかな。
日本一になってなんぼだと思っています。
>>絶対的な自信で挑むのは、
磯のがってん寿司神戸菊水店の店長、
山口克巳39歳。
磯のがってん寿司は、
会社として第1回、
第2回の大会は優勝、3回、
4回の大会は準優勝と、毎回、好
成績を収めている。
今回は前回の準優勝者をコーチに
迎え、万全の態勢。
細かいところまでレクチャーを受
け、
3年ぶりの優勝を目指す。
>>じゃあ、グラム量りますね。
>>大会ではマグロとサーモンの
握りずしの計測が行われ、2貫で
66グラムになれば、ボーナスポ
イントが加算される。
>>ぴったりですね。
>>ぴったりです。
>>66です。
66です。
>>ことしはいけるんじゃないの
?
>>限りなく優勝に近いと思いま
す。
>>優勝に向けて、視界は良好の
ようね。
そして迎えた大会当日。
>>おはようございます。>>いよいよ本番ね。
>>はい。
自信はあります。
>>きのうはよく眠れた?
>>そうですね。
ちょっと飲みに行ってたんで、
もうすぐ、
3秒で寝ました。
>>いやぁ、もう、ばっちり整え
てきたんで、あとはもう、優勝す
るだけです。
>>この大会は、
回転ずしでありながら、目の前で職人が握る、
いわゆるグルメ系の回転ずし職人
日本一を決めるもの。
今回は全国各地から総勢17人の
職人が参加。
己の技とプライドをかけて戦う。
最初は皆が練習を重ねていた制限時間6分の技術部門。
3組に分かれて行われる。
>>1組目の競技をスタートいた
します。
それでは、用意、
スタート!
>>お願いします。>>1組目に登場したのは、森と
山口。
>>さあ、
ついに始まりました。
1組目の競技でございます。>>うわー、
早いですね。
もう巻物、巻物、
切り終わりました。
>>本当ですね、
もうお皿に巻物がどんどんどんど
ん積み上がっていく様子が見えて
います。
>>勢いよくスタートを切ったの
は、山口。