ハイデルベルグという
大きい機械を出してしまって、
ドイツ製の。
◆どこに?
海外に行きました。
◆売ったな?
置いとかんかいな。
◆置いてたら、これだけのリノベ
ーションができない。
◆そういうことですか。
要するにすごい機械ばっかりやっ
たんですね。
◆自分では印刷業はできないと、
お父さんの印刷所の建物全体を
大規模にリノベーションし、本屋さんやコーヒーショップなど、
さまざまな店が入る複合施設に
大変身させました。
◆ものづくりの人たちに
来てもらえるような、
そういった
場所にしたいなって思って。
◆これ、家賃をもらっているんで
しょ?
要するに。
◆もらってます。
◆家賃をもらって、何店舗入って
いるんですか。
◆今は11室中、10室が埋まっ
てて、
店舗は2つです。
◆成功してるやん!
◆本当3カ月でね、
10室、決まるって。
◆いやいやいや。
世の中、そんなあまないぞ!
◆いやいや、ほんまですよ。
◆すごいね。
◆びっくりしました。
◆でもね、やっぱりこのたたずま
い、ここからものづくりをした人
たちがやってきた歴史のにおいが
しみ込んでますよ、このビルにね。◆だからこそ、
アーティストとか、
ものづくりの人がここに入るのに
は、
何とも言えない、心地よさがある
んでしょうね。
◆皆さんそう言ってくださってい
ます。
◆あっ、これはいいわ~。
◆木工の…。◆こんにちは。
◆ここはまた、女性の方ですよね
?
◆一応女性です。
◆あなたは何をつくっておられる
んですか。
◆一応、木工で…。
◆売れてまんのかいな?
◆一応、8月から入らせてもらって…。
◆順調に売れたらいいですね。
◆そうですね。
◆どうですか、ここの居心地は?
◆もう最高です。◆静かやし、それで。
◆そうですね。
本当に。
◆へええ~。すごいなあ。
お父さんはどう言ってます?今。
◆めっちゃ喜んでます。
私がこういうふうな形にして
うまくやっていることをお父さん
はうれしく思うって。
◆きっと、この建物自身も喜んで
いると思うわ。
◆ありがとうございます。
◆ものをつくってたわけだから。
◆そうです、そうです。
◆言えば、ここで働いている人た
ちは、それの形は変えての、
バトンタッチかもわからないね。◆そんな感じで私も思っています。
◆そうですか。
何かうれしそうですね、あなた。よかったね。
◆ありがとうございます。
◆あと1室、余ってるんですか。
◆はい。
◆テレビで言ったら
すぐにわっと言う人もいるかもわ
からないね。
◆家主審査があるので…。
◆笑いながらきついなあ。
そうなの?
◆わがままなんで…。◆わがままなんで。
俺みたいなやかましいのが入った
らね。
◆どうなんですかねえ…。
◆おいっ!
“どうなんですかね”や、あらへ
んがな。
これ、もらってくださいよ、
「となりの人間国宝さん」に認定
させていただきます。