>>養育費っていうのは非常に先の長い話ですので、今払うってい
う、口頭で合意があったとしても、
それがちゃんと最後まで守られるのかってい
うのは、
何も担保がないわけですよね。
だから少なくとも調停をして、
きちんと取り決めをしておくっていうことをいつもお勧めしていま
す。
>>国やほかの自治体に先んじて、
養育費の問題に向き合う明石市。
離婚のときに取り決めをしない家庭が多い問題についても、数年前
から取り組んでいます。
>>明石市では、
離婚届を取りに来た親に対して、
このような独自の資料をはいふして養育費についての話し合いを促
す取り組みも始めていました。
>>その結果、ほかの自治体に比
べ、
1割ほど多くの親が、養育費に関する取り決めを行ったということ
です。
今回始まった養育費の保証制度。まずは年内をメドに、
18人の対象者を募集し、
1年間制度を実施。その後、
本格的な導入について検討すると
いうことです。
>>アメリカやイギリス、
韓国などでも、
養育費をしっかり払うような制度
が取られています。
ところが日本では、手付かず状態、
まだ本当にこれからの段階です。
そこで明石市が、国を待つことな
く、
そういったいろいろな相談を受け
てきた立場として始めていきたい。
>>立派な子どもの権利である養
育費。
今回の明石市の取り組みを、社会
全体が未払いの問題を考える大き
なきっかけにしなければいけませ
ん。
>>ここからは取材をした小竿記
者にも加わってもらいます。
よろしくお願いします。
>>よろしくお願いします。
>>しかしこれだけ離婚が増える
中で、
養育費を受け取れていない家庭の
割合っていうのは、想像以上に高
いわけですね。
>>こちらをご覧いただきたいんですが、
日本の養育費の受け取りの現状な
んですけれども、
母子家庭123万世帯ほどあるの
に対して、
実際に受け取っているのは24.
3%。
これは4人に1人しか受け取って
いないという現状があります。
諸外国、見てみましても、
明らかにやはり少ないという現状があるかと思います。
>>あいはらさん、
これ4人に1人しか受け取れていないというのは、
驚きですよね。
>>そうですね、
そもそも別れるときの理由が金銭
的な問題であったりして、支払能
力がないご主人から、なかなか無
理やり取ることもできない。
あったとしても、そこには回さな
いという男性の方、
多いでしょうからね。
>>そもそもそういう取り決めをしていないというケースもあるわ
けですしね。
>>そうですね。公的な書面があ
ったとしても、
もし失業してしまったりとかした場合は、
それを追跡するということまで裁
判所はできないことが多いので、
泣き寝入りになってしまっている
家庭というのも多く存在していま
す。
>>これ、
ここではスウェーデンやフランス
の数字が出てますけれども、
例えば海外ではこの養育費につい
て、
どういう対応を取ってるわけです
か。
>>こちらご覧いただきますと、
大きく分けて2つあります。取り立てをする場合、
もしくは国が立て替える場合とい
うのがあるんですけれども、
アメリカに関していいますと、
日本におけるマイナンバーのような社会保障番号を通じて、どこま
でも追跡すると。
このようにウォンテッドというような貼り紙をすることもあるとい
うことです。
>>これはこの男は、
養育費を払っていませんという形