もう 何かねボールしか見てなかったみたいで。
で 気付いたら あの→
優子ちゃんと姫星ちゃんがおったいうて。
でも まあ
ぶつかった3人共が→
不注意やったんですわ。
もう そう言うてもらえると→
ありがたいんですけど。
やっぱり 男親やからですかね→
あの いろいろ目の届かんとこが
あると思うんです。
ほんまに
親として恥ずかしいというか。
いや ほんま ひと様を→
傷つけるような子やないと思ってたんですけどね。
≪いやいや いや→
萌絵ちゃんめっちゃええ子ですよ。
ほんまですか?
≪うん。→
お行儀ええし
家事も ようしはるし→
うちの優子に
見習わせたいぐらいやわ。
いや~ そんなん言うたら
優子ちゃんこそ→
ええお嬢さんですやんか。
いや ちょっと お嬢さんって。
ははははっ。
いや ほんまに→
挨拶も はきはきしはるし→
何か もうリーダー気質っちゅうんかな?
やっぱり
育て方がいいんでしょうね。
うちもスポーツ習わしたほうが
良かったかな?
野生動物みたいになりますよ
ははははっ。
…っていうか ほんま
バスケやってんねんから→
うちの優子が
気ぃ付けなあかんかったんです。
いやいや とんでもないです。
あの ほんで これ大したもんやないんですけど。
嫌やわ ははっ。→
あら このチーズケーキ有名なやつや。
あっ そうですか? へぇ~。
テレビでやってましたわぎょうさん並びますねんやろ?
ほんで あんな混んでたんやな。
≫うん。
おいしいもん食べたら ちょっとでも
元気になるかなと思って。
ありがとうございます。
いいえ。
わざわざ ごめんな。
ほらほら なっ。
もっかい ちゃんと
優子ちゃんにごめんなさい。
ごめんなさい。
(優子)姫星ちゃんちも行くん?
うん。
(優子)あんなん 絶対→
自分のせいやん 行かんでええわ。
また言いがかりつけられんで。
≪何でも口に出さんでええの
あんたは もう。
姫星ちゃんとこ
行きはるんやったら→
あそこのママ 手ごわいですから。
えっ?何や もめたら→
言うてきてくださいね。
協力しますから。
あっ… ふふっ。
♪♪~
どや。
優子ちゃんママ 味方になったで。
初めっから怒ってへんやん。
わかってないな~。
人はな 誰でも
自分だけの地雷を持ってんねん。
うっかり踏んでもうたら
もう どか~ん!や。
だから うまいこと見極めつつ→
逆に こっちが気の毒やなと思わせるように持っていくのが→
テクニックっちゅうもんや。
ふ~ん。
店でやったんも作戦やで。
あのほうが もめ事は 早いこと終わらしたいなと思うやろ。
褒めて おだてて→
あぁ 自分も悪かったかな~と思わしたら こっちのもんや。
そこで 3時間並んだ
話題のチーズケーキを ど~ん。
これで いちころや。
優子ちゃんのことよう知らんくせに。
あほやな。
子供はな 挨拶見たら わかる。
優子ちゃんママ 喜んどったやろ。
このケーキお父ちゃんが並んだん?
ん? このあとな
得意先に行かなあかんくって→
ついでに買ってきてもうたんや。