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2018/11/12(月) 22:25〜23:10 プロフェッショナル 仕事の流儀「生きづらい、あなたへ〜脚本家・坂元裕二〜」[解][字]

ね。
その男の頭の中を覗いてみたいと思った。
この男 脚本家。
生み出すセリフは 鋭く生々しい。
離婚は最悪な結果じゃないと思います。
はあ… 最悪でしょ。
最悪なのは離婚じゃなくて…→
仮面夫婦ですよね。
はあ~っ! あなたが殺した!
描くのは 犯罪加害者の家族や
育児放棄など→
連続ドラマでは希有な 難しいテーマ。
泣きながらご飯 食べたことある人は→
生きていけます。
逆境で生きる人間の切なさやたくましさを深く掘り下げ→
日本中を魅了してきた。
大の人見知り。
これまで テレビ出演は一切断り
その素顔は謎に包まれてきた。
日本を代表する脚本家。
ずっりぃな!
若干23歳で ドラマ
「東京ラブストーリー」の脚本を執筆。
一躍 脚光を浴びたが
作品を愛せなかった。
3月 坂元は突然 テレビドラマの
脚本作りに ピリオドを打った。
その陰で始まっていた苦闘。
孤高の脚本家 思索の記録。
撮影初日。


妻と子どもと3人暮らしの坂元だが→
365日 この仕事場に来ては 一日を過ごす。
ディレクターが一人で来ることを条件に密着取材が許された。
この2か月前 坂元は テレビドラマの
執筆を休止すると発表していた。
環境を変え 経験したことのない
舞台の脚本に挑むという。
だが…。
この2か月 ずっと物語の種を探していた。
ようやく この日
坂元がパソコンに向かった。
舞台の脚本は連続ドラマと比べ→
役者の人数や場面転換が限られるなど表現の制約が多い。
まず 登場人物の人となりを考え始めた。
生い立ちや性格だけでない。
その人物が
家族の どういうしぐさを好きだったか→
恋人と どうつきあってきたか。
脚本には反映されないような関係性まで緻密に描き込んでいく。
書き始めてから1週間。
主人公の人物像が浮かび上がってきた。
自分の意思とは裏腹に衝動を抑えられず→
やってはいけないことをしてしまう。
普通でないことに戸惑い
生きることに苦しんでいる。
坂元が物語を生み出すとき
大切にしていることがある。
話しかけないでって言ってるでしょ!
代表作の一つ 「Mother」で描いたのは→
育児に行き詰まり


娘を虐待してしまう母親。
私と深見さんは 加害者と…。
そんなの もうどうでもいいだろ!
死ぬとか言うなよ!
「それでも、生きてゆく」では後ろ指を指されて生きる→
犯罪者の家族を主人公にした。
音楽で食べていきたいって言うけど→
もう 答え出てると思うんですよね。
「カルテット」で描いたのもいい年して夢を諦められずにいる→
二流の音楽家たちだった。
坂元は この日東京の郊外へ向かっていた。
舞台の設定を
小さなガソリンスタンドにするという。
思いがけないことを語りだした。
実は今回これまで一度も書いてこなかった→
自分の家族をモチーフにするという。
坂元は自動車の整備工場を営む両親のもと→
3人兄弟の長男として育った。
中でも 年の離れた弟に対し→
長年 抱え込んできた
複雑な思いがあるという。
踏み込むことを避けてきた家族の記憶。
向き合うことで新たな境地を開こうとしていた。
坂元さんの脚本の特徴。
それは 長いときは10分以上に及ぶ会話劇だ。
君たち 何してるのですか?
から揚げ 食べるのですが。
例えば 「カルテット」でのワンシーン。
今 君たち 何でから揚げにレモンしたの?
(すずめ)何で? から揚げはレモン…。

人それぞれ。
ん?
人それぞれ。
から揚げをめぐる やり取りだけで→
登場人物4人の個性や感情が自然と浮き上がってくる。
かけた方がおいしいですよ。
まず カリカリ度が減るよ。
かけた方が健康にいいですし…。
から揚げ食べるって時点で健康のことは一旦 脇に置いてあるじゃないか。
かけた方がおいしいじゃないか。

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ikatako117

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