警察庁長官狙撃事件は時効を迎えた。
警視庁公安部は
極めて異例の発表を行った。
犯人を特定できなかったにも
かかわらず→
事件を オウムの組織的なテロと
断定したのだ。
警視庁は オウムの後継団体に
裁判を起こされ→
名誉毀損で 賠償を命じられた。
なぜ オウムの犯行だと断言したのか。
公安部の元幹部は
私たちの取材に こう答えた。
日本警察のトップが
銃撃された事件から→
23年が過ぎた。
私たちは 獄中の中村から事件に関する情報を 新たに得た。
「事件に使用した弾丸と
同じ製品が残弾として→
ロサンゼルスの貸倉庫に
保管されている」。
犯行に使われたのは…
濃い青色の弾頭が特徴だった。
押収していれば
重要な証拠になるはずだった。
私たちは
中村が30回以上も渡航していた→
アメリカに向かった。
カモン イン。
中村が契約していた
貸倉庫の副社長だった男性が→
取材に応じた。
男性は 先端が青い弾丸の存在を覚えていた。
しかし
倉庫の契約期間が切れたため→
既に 弾丸は処分したという。
中村が通っていた射撃場。
何を企て
引き金を引いていたのか。
(銃声)
警察の長い歴史に汚点を残した未解決事件。
特命捜査班を率い 中村を追った
刑事部 原 雄一。
警察とは 捜査とは何なのか。
公安部長そして 警視総監として→
長官狙撃事件の
捜査を指揮した→
米村敏朗。
事件についての自らの総括を明かした。
日本の安全神話が崩れ去った
あの時代に→
警察26万人のトップが狙撃された
前代未聞のテロ。
オウム真理教という
幻影に固執した警察は→
未解決へと 突き進んでいった。
本当に捜査は尽くされたのか。
その検証が
十分に なされないまま→
警察は
新たなテロの脅威を訴えている。
今年 88歳になった中村 泰。
獄中で パーキンソン病を発症し→
手足の自由も
きかなくなっているという。
それでも 未解決に終わった事件を
あざ笑うかのように→
私たちに
新たな手がかりを示してきた。
♪♪~
2018/11/18(日) 02:05〜02:55
NHK総合1・大阪
NHKスペシャル 未解決事件File.07警察庁長官狙撃事件ドキュメンタリー[字][再]
シリーズ「未解決事件」。第七弾は警察庁長官狙撃事件。警察はオウム真理教の犯行と見て捜査を進めたが事件は未解決に終わった。犯人は果たして誰なのか、独自取材で迫る。
詳細情報
番組内容
日本中に大きな衝撃を与えた事件を徹底検証、未来への教訓を探るシリーズ「未解決事件」。第七弾は、1995年に発生した警察庁長官狙撃事件をひもとく。警視庁はオウム真理教の犯行と見て捜査を進めたが事件は未解決に終わった。時効後、真犯人を名乗る男からNHKあてに手紙が送られてきた。その男はいったい何者なのか。独自に入手した大量の資料と取材から日本を震撼させた凶悪なテロ事件の真相に迫る。
出演者
【語り】伊東敏恵
おしらせ
〜平成30年度文化庁芸術祭参加〜
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 報道特番