番組の一部に字幕のついていない部分があります。ご了承ください
和歌山県が未完成の堤防に巨額の
工事費を支払っていた問題。
完成したと、うその書類を作った
疑いで、
元職員が逮捕されました。
逮捕された和歌山県有田振興局の
元職員、常岡克行容疑者は、
県が2016年度に発注した漁港の堤防工事をめぐり、
全体の2割しか終わっていないにも
関わらず
「完成した」とする、書類を偽造
した疑いです。
この工事では、2つの業者に、
工事代金が合わせて5500万円が支払われましたが、
問題発覚後、これまでかかった費
用を差し引いて、
返還されています。
常岡容疑者は、県の調査に対し、
「材料の手配がスムーズにいかず、
納期に間に合わなくなり、
書類上終わったことにしたかった
」と説明。
警察の調べに対しても、容疑を認
めているということです。
続いてはオフレコです。
外国人労働者の受け入れ拡大させる法案。
成立を急ぐ理由は単なる人手不足
ではないようです。
賛成票を投じた議員は、誰一人、
法案の具体的な中身を知りません。
決まっていないからです。
外国人労働者の受け入れを拡大するのための法律です。
政府はこれまで必要性について、
こう繰り返してきました。
「人手不足」に苦しむ企業のピン
チを
救いたいがための法案・・・と主
張しますが。
「人手不足」という言葉に隠され
た本当の意味とは何なのでしょう
か。
名古屋市のアパートでノラネコと暮らす
杉田道雄さんです。
杉田さんは、電子部品の製造工場で働く、派遣社員。
政府のいう「人手不足」に疑問を
持っています。
杉田「これが先月・・・
これですね。これが手取り額」
杉田さんが見せてくれたのは、こ
とし8月分の給与明細です。
17万円あまりの定時手当てに加
え、
44時間分の残業手当てが6万円
弱。
税金などを引いた手取り額は、
22万8000円あまりでした。
不安定な派遣の仕事を転々として
きた杉田さん。
この日、職場で、上司からあるこ
とを告げられたといいます。
会社は、賃金が割高な杉田さんの
労働時間を減らし、
その分の仕事を、時給800円台
で雇っている外国人に
やらせると通告してきたといいま
す。
お金によって振り回されているの
は、
「仕事」だけではありません。
7年前、ギャンブル依存症の妻と
お金のトラブルが原因で離婚。
当時、中学1年と娘と、小学5年の息子は妻に引き取られ、「家庭
」を失いました。
「人手不足」について、いま思うこととは。
杉田さんは、単に人手不足なので
はなく、
低賃金で働く人手が不足している
だけだと主張します。
厚労省が、20日の国会で提示し
た
月収別の求人倍率の参考値です。
数字が小さいほど就職が難しいことを示し、
最新の有効求人倍率と比べると、
その差は歴然。
求人全体のおよそ6割は10万円
台の仕事で、
低賃金の労働者がいかに求められ
ているかがわかります。
低賃金によって、真っ先に割を食
うのは、
子育て世代です。
間近に迫ったクリスマスで、娘へのプレゼント代をどう工面しよう
か悩んでいるのは、坂下恵子さん
です。
夫とは10年前に離婚し、小学4
年の一人娘を育てています。
坂下さんは、就職活動で、シング
ルマザーのハンデを強く実感した
といいます。