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2018/12/06(木) 01:00〜01:50 NHKスペシャル「知床 シャチ 謎の大集団を追え」[字][再]


更に求めます。
あっ! 背びれの曲がったシャチ!
根元さん一家が また現れました。
研究者の一人が

水中にマイクを入れ始めます。
狙うのは シャチの鳴き声です。
音響の専門家常磐大学の中原さんが分析します。
(鳴き声)
海中に響いていたのはコールと呼ばれる鳴き声です。
家族によって 使うコールは→


異なることが分かっています。
知床に現れるシャチの→
どの家族がどんなコールを使っているのか→
特定していきます。
例えば 根元さん一家が使うコールは。
(鳴き声)
一方 別の家族のコールは。
(鳴き声)
あ~ 随分違いますねぇ。
このコールで 家族同士 密接に→
コミュニケーションをとって→
行動しているようです。
(鳴き声)
研究者たちは これまで識別できた
知床のシャチ 417頭を→
その行動を基に 家族ごとに
グループ分けすることにしました。
すると。 少なくとも147頭が→
8つの家族に分けられると分析しました。
シャチは
母系社会で→
家族を率いるのは→
最年長のメスだと考えられています。
その子どもや孫たちは 大人になっても→
生まれた群れにとどまります。
ふだんは 家族以外と行動することは
ありません。
野生動物では珍しく→
大人になったオスも→
生涯 母親の元を離れません。

映像からもその絆の強さがよく分かります。
親子そろって…。
子どもは 母親の動きをまねながら→
この海で生きていく すべを学びます。
♪♪~
そして 小さな子どもは 母親だけでなく→
家族みんなで守っているようです。
家族の絆の強さが招いた
悲劇もありました。
氷に閉じ込められて
命を落としたシャチの家族。
抜け出せなくなった子どもを→
見捨てられなかったのではないかと→
見られています。
私たちが捉えた あの謎の大集団。
彼らも
ひとつの家族だったのでしょうか?
シャチの個体識別を行っている
東海大学の大泉さんに→
詳しく分析してもらいます。
すると…。
これが そうですね。
大集団のうち 11頭は→
ひとつの家族と判明。
ところが 残りは→
目撃されたことがない→
正体不明のシャチであることが→
分かりました。
つまり ふだん交わらない→
複数の家族が合流し→

謎の行動を繰り広げていた可能性があるのです。
去年の調査の終盤。
あの大集団の中にいた家族を見つけました。
あっ 囲まれてる!
やばい 真下にいるぞ。
10頭ぐらいでしょうか。
船に近づいてきました。
背中の白い部分に黒い線が入っている
このシャチ…。
確かに
あの1列に並んだ→
大集団の中にいました。
謎の行動を探る手がかりを得られるかもしれない。
でも 群れは すぐに消えてしまいました。
♪♪~
去年 再び大集団に出会うことは
ありませんでした。
撮影2年目の今年。
何としても 謎の大集団を追跡したい。
手がかりにしたのは
衛星発信器の情報です。
調べてみると いくつもの群れが→
知床から 更に北東方向へ向かっていることが分かりました。
そこで 私たちは捜索範囲を広げ→
この海域に向かうことにしました。
濃い霧に悩まされること3週間。
シャチは なかなか姿を現しません。
♪♪~
ようやく晴天に恵まれた この日。
択捉島沖の公海上。


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ikatako117

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ikatako117