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太陽は 全能の星であると
考えられてきました。
なぜなら 太陽は
私たちの地球 空気 体→
そして 時間の概念
宗教や科学など→
すべてに
多大な影響を及ぼしてきたからです。
かつて恐れと崇拝の対象だった太陽は→
科学の進歩によって身近な存在となりました。
私たちは 今
太陽の圧倒的なパワーを理解し→
コントロールしようとしています。
これから始まるのは太陽と人類の長きにわたる物語です。
天体物理学者 微生物学者→
気候学者 人類学者 考古学者→
エネルギーの専門家たちが
太陽について語ります。
彼らは 人類と太陽との特別な絆を巡る→
驚くべき発見の核心に導いてくれることでしょう。
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今から およそ138億年前→
宇宙は 「ビッグバン」という
爆発によって始まりました。
高温・高密度な状態だった宇宙は
やがて冷えていき→
銀河が形成され始めました。
銀河では 水素やヘリウムなどのガスが集まり→
巨大なガスの雲 「星雲」が生じました。
何十個もの銀河の中で 私たちの銀河→
つまり 太陽のゆりかごとなる
「天の川銀河」も誕生しました。
90億年という時の流れの中で→
天の川銀河の内部では何十億もの星が生まれては消え→
巨大な星雲が いくつも つくられました。
天の川の端にある星雲の中で→
新たな恒星
太陽が誕生しようとしていました。
(ブラン)太陽は ある星雲の中心部が→
収縮したことで形成されました。
星雲内のガスが凝縮し
かたまりとなったのです。
(ブラン)そのかたまりが回転し 周りには→
ガスとチリからなる円盤が形成されました。
この中心部の かたまりこそが
46億年前に誕生した 若き太陽でした。
太陽は 強い輝きを放つとともに
周囲の物質を どんどん引き寄せました。
そして 5,000万年後→
現在の私たちが知るような太陽になったのです。
太陽の周りでは
ガスとチリの衝突が始まりました。
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(ブラン)細かなチリが集まって小さな岩石となります。
そのような無数の岩石が→
ぶつかり合いながらさらに まとまって→
より大きな かたまりを
形成していきました。→
衝突の繰り返しによって やがて
惑星サイズの かたまりが形成されます。
その物体は
はじめは不規則な形をしていますが→
半径600キロメートルほどの
大きさになると→
球体に近づいていくのです。
このように 惑星は→
渦を巻く 無秩序に散らばる
チリや岩石から形成されました。
やがて それぞれの惑星は
自分の居場所を見つけ→
太陽の周囲を回り始めます。
1つの恒星 太陽を 惑星や彗星とチリなどが取り囲む→
太陽系の誕生です。
地球で生命が育まれるための準備が整いました。
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(ブラン)太陽は非常に高温で明るい光を放ちます。
そのエネルギーこそが
生命の誕生にとって必要でした。
さらに 地球は
太陽から近すぎず 遠すぎもしない→
「ハビタブルゾーン」に
位置していました。
生命にとって
不可欠な水が→
液体の状態で存在できる領域です。
(ブラン)ハビタブルゾーンは金星と火星の間にあります。→
金星の軌道は
それよりも内側にあり 熱すぎ→
逆に領域内ぎりぎりにある火星は
寒すぎるのです。
しかし 誕生したばかりの地球には→
隕石が激しく降り注ぎ→
その表面は 溶けた岩石の海のようでした。
そこでは いかなる生物も生存不可能でした。
ところが 私たちは 今 多くの生物と共に
地球に存在しています。
植物から動物へと進化した生命。
その誕生の始まりは 微生物でした。
すべては 40億年前に遡ります。