福井名物 東尋坊。
大迫力の絶景は
なぜ生まれたんでしょう?
実は 崖を横から見ると
その成り立ちが分かるんです。
どうぞ こちらへ。
はい… あっ。
こっちから見ると よく見えますね。
(笑い声)
こう見ると ほんと…
これは でも 面白いですね。はい。
(吉澤)お~ すごいですね。
まさに そのとおりです。
「柱状節理」とは
柱のような形に割れた岩のこと。
東尋坊の岩は この柱状節理が
いくつもの束になって出来ています。
岩のもとになったのは マグマ。
マグマが冷え固まる時に 体積が縮み縦に亀裂が入ります。
でも 東尋坊の柱状節理がすごいのは
ここからなんです。
でかいですよね。
でかいですよ 1本がね。
もうちょっと…
普通 見ると これぐらいですけどね。
そうですよね。
大体 これぐらいなんだ。
これですね。 でかいよね これ。
東尋坊の柱状節理が どれだけ太いのか→
せっかくなので 海から見てみましょう。
あれが のぞいたとこですね。よくのぞいたな あんなとこ。
(笑い声)
はい。 入るんです。
波が穏やかだから
今日 入れるんだろうね。
(吉澤)そうですね。
お~ 見える よく見えるね。
入りますね!
(吉澤)そう 面白いですよね。
(笑い声)
やっぱ でかいね 一つ一つ。
今まで番組で見てきた柱状節理は→
太くても幅50cmほどしかありませんでした。
でも 東尋坊は なんと
幅4m以上の柱まであるんです。
あ そうですか。 へえ~。
その場所で。
そういうことですね。
あぁ そうですか。 ほぉ~。
柱状節理の多くは→
溶岩が火山から噴き出してつくられます。
空気に触れると 急速に冷え固まり
柱は細くなります。
しかし 東尋坊の場合は→
マグマが地表近くまで上昇してきたところでブロック。
厚く積もっていた地層があったため
地表に出ることができなかったんです。
この地層に ふたをされたことで
ゆっくり ゆっくり 冷え固まり→
太い柱が出来たんです。
それが およそ1300万年前のこと。
でも このままじゃ 岩は
地面の下にうずもれたままですよね。
大迫力の断崖絶壁として 私たちの
目の前に姿を現したことには→
さらなる秘密があるんです。
それは…。
そうですね。
模型を また作って頂きました。ここはね 全体が…。
高いですね ここね。 この塊。
ここだけ盛り上がってる…。うん。
(吉澤)徐々に徐々に
盛り上がってる場所でね。
へえ~。
面白い地形ですね ここね。そうなんですってね。
そう! 偶然 この辺り一帯が→
地殻変動で隆起したため→
地下にあった岩の塊が
海水面より上に出てきたんです。
ここに もうひとつ
ラッキーなことが重なりました。
面白いね。
隆起した岩に 北西から日本海の荒波が打ち寄せ→
どんどん断崖絶壁にしていったんです。
その証拠にギザギザの入り江を見てみると→
確かに 北西の方向に
平行に削られていますよねぇ。
おぉ~ すごいな!
え~!
(吉澤)人が写っていますね。
(吉澤)いくんです 冬場は。へえ~ すごいですね。
(吉澤)私が写真を撮った場所は
今 人が2人おりますね。
あそこから ず~っと下におりれる
平らな面が続いてるでしょ。
あそこまで来て撮ってるんです。
へえ~。
それが ある意味…
ここまできて…
そうですね。