>>これをもっと低くとかできるか言われると、
それはそう低くはできないと思い
ます。
そんなに変わることはないと思い
ますね。
>>そんなには変わらない?
>>だから、
それは鑑賞用にもなるんでしょう
けども、やはり鐘っていうことは、
音が出て鐘であって、
置き物ではないんで。>>どうですか?
>>確かに音は変わるかもしれな
いですけど、
まず削るということが、
真円のように削るということが、まずもう無理ですし、
もちろんこういう貴重なものの外
を削らんてことは絶対できないで
すから、中を削るにしてもですわ。
>>これ、
削ったらな、削ったらなぁって、
毎日思ってよりか。
>>毎日思ってるんですか?
>>毎日思ってます。
>>ちょっと難しいっていうこと
ですね。
>>難しいですね。
>>なるほど。
>>申し訳ないですけども。
>>いえいえ。
>>でもきょうここに来れてよか
ったですね。
>>もう、いろんなものを見せて
いただいたり、鐘もつかせていた
だいたり、もう本当にもう、感謝
してます。
>>700年の歴史を持つ製造所
でも削ることは不可能でした。
ご主人、どうしても、どうしても
削りたいんであれば、ちょっと奥
の手で、僕、知ってる方いるんで
すよ。
金属加工専門の方なんですよ。
そこ行ってみます?
>>え、えっ?
本当ですか?
>>今から。
分かりやすく笑顔が戻った堀内さんを連れ、
町工場が集まる八尾市へ。
釣り鐘は専門ではないですが、頼りになるお方なんです。
こんにちは。
どうもお世話になってます。
またちょっとお願いしたいので、
社長いらっしゃいます?
>>はい。
じゃあ呼んできます。>>社長!
>>お久しぶりです。
>>どうも、どうも、
どうも。
ご存じの方も多いはず。
これまで番組で4度お世話になり、
ことごとく解決に導いてくれた、
謙徳さんでございます。
ちょっと今回もこれ、
えらいもの、
持ってきたんですよ。見てもらえます?まず。
>>見ますけど。
>>まず。
まず見てください。
まあまあ、開けますよね。
>>きょう、くさないすか?
>>きょうはね。
>>きょうは?
>>きょうはくさくない。>>臭くないですか。
>>大丈夫。
売り出し価格100万円の釣り鐘でございます。
人間国宝の方が作った釣り鐘。
削りたいんですよ。
>>100万のを?
>>はい。
>>設計書ですか?
天井はこのままでいい。
削れるんなら削ると。
もともとこれ、7キロあります。
これをまあ。
>>4キロ?
>>4キロにするぐらいの勢いで。
>>これ、見るからにもう、厚み
ちゃいますやんか。
ここのところがね。>>なるほど。
>>ぱっと見も、
3次元測定器かけて、ここの肉厚、
全部測って、
そんでがーできます。
その代わり機械ぶっ通しで3、4
日かかります。
>>3、4日かかる?
>>5日かかったら50万円。
>>最新機器を使えば削れそうだ
けど、費用は4、50万。
そもそも均等にまん丸じゃないの