(川村)西郷先生は どんな思いで→
お亡くなりになったのでしょうか。
(菊次郎)うん… 私もず~っと それを考えてきました。→
新しい時代が 大きなうねりとなって
押し寄せてきた時→
どうしても
その波に乗り切れない人はいるものです。
父 西郷隆盛は→
あの大きな体で 熱い心で→
御一新から取り残された侍たちを→
抱き締め… のみ込み→
連れ去りました。
どけ。 どかんか! どけ。
すんもはん。
(辺見)今なら まだ政府軍の手は 回っちょいもはん。
♪♪~
<父は 私たちを延岡に残し→
終焉の地と定めた
鹿児島へと向かったのです>
♪♪~
<「1日 西郷に接すれば 1日の愛が生じ→
3日接すれば 3日の愛が生じる。→
親愛の情は 日々募りもはや去ることはできない。→
ただただ 生死を共にしたいのだ」。→
西郷隆盛に従った者の言葉です>
♪♪~
(山県)西郷さんは どこへ向かわれた?
奥方様 ご存じじゃありませんか?
<叔父 西郷従道は→
ようやく政府からの許しを得て
延岡にやって来たのです>
(従道)義姉さぁ。
(熊吉)信吾さぁ。熊吉。(菊次郎)叔父上。
義姉さぁ 菊次郎
来るのが遅くなってしもて すんもはん。
(従道)こん脚は…?
熊本で撃たれもした。
ほんのこて すんもはん。
(糸)政府軍の偉い御方が私たちなんかに頭を下げんでよかです。
西郷さんが見つかった。 可愛岳の山中に
消えた一行が小林に姿を現したそうじゃ。
更に南へ向かっとる。
南…?
鹿児島じゃ。
おいたちも帰りもんそ [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩へ。おいが送り届けもす。
<政府軍をかわしながら→
ひたすら道なき道をたどっていく西郷軍。→
歩いた距離は 450キロにも及びました>
♪♪~
(桐野)ああ…。 おお~っ!→
≪おお~!≪着いたど~!≪やっぱい こん匂いじゃった!
(別府)西郷先生。
(隆盛)帰ってきたど。
<延岡を発って 14日。→
西郷軍は ついに鹿児島の城山にたどりついたのでした>
(桐野)先生 どげんしもした?
(久武)何じゃ?
(久武)何じゃ 何じゃ? 何じゃ!?
(笑い声)
(新八)こいは…!
おおっ こいじゃ…。 新八どん!
懐かしかなぁ。
(一同)おお。
鰻とりで決着をつけっど!
行っど!チェスト~!
おお…。
(辺見)何じゃ? あいは。 胸くそが悪か!
(宗介)
政府のやつらめ 我が物顔じゃなかか!
先生 おいたちの[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を
やつらから奪い返したか。
どげんですか?
よか。
ほいなら おはんらと
もう一暴れしよかい。
(一同)おお!
♪♪~
私学校は おいたちのもんじゃ!
<西郷軍は故郷 鹿児島で はつらつと戦いました>
(銃声)
次!
はい!
(銃声)
ここは おいたちの庭じゃ~!
たやすく負けるわけにはいかんど!(一同)おお!
そんとおりじゃ! おはんら ひるむな!
(一同)おお!
行け~!
(桐野)かかれ~!
ほあ 来んか!
<しかし 反撃もここまで>
(砲撃音)
(銃声)
退け! 山ん中へ退くんじゃ!
<政府軍の圧倒的な攻撃力に加え→
陸と海から駆けつけた大軍にも包囲され→
西郷軍は山の上へと押し戻されていきました>
(大久保)いまじゃった。
(よし子)父上!
(利武)お帰りやったもんせ!