そうです。
すると、飛行機に近づく1台の車。
「そうしましたら、飛行機の方に、近づいて行こうと思います」
車の中には、西野さんご夫婦。
そう、この見学ツアーでは離陸前の飛行機を、
パトロールカーに乗って間近で見
ることが
出来るんです。
「パトロールカーに乗れるのが、レアですよ
ね」「そうですね。あのなかに
乗っていただいたら、中の無線の通信なんかも、聞い
ていただけますので」「あー、聞
けちゃうっていう」
飛行機との距離は、わずか10メ
ートル。
自分たちだけが味わえる特別な空
間を、
じっくり堪能します。
続いて向かったのは、滑走路のすぐそばにある待機場所。
「プロペラが、回りましたね。こ
れいよいよ、
離陸ということですか?」「そう
ですね」
なんとこのツアー、普段は立ち入
りが
禁止されている場所から、飛行機
の離陸を見ることが
出来るのです。
豊さん、カメラを構え、その瞬間を待ちます。
「あ、手振ってくれてる」
「うわ、すごい音。すごーい。一気に加速しま
した」「おっ、テイクオフ。飛び
立っていきました。撮れました西野さん?あ、いまま
さに撮ってる」「こんな感じで」
「あら、すごーい」「ばっちりですねえ。ばっ
ちり撮れてる。どうなんですか、
この距離、この近さ
で、撮れるものなんですか?」
「やっぱ、そうなんですね」
「ここの場に来るから、撮れるシ
ョット」
「はい」「飛行機は乗るのは、お
好きと聞いたのですが、見るのは
そんなにとおっしゃってましたけ
ど。どうでした?」「実際に見て
みたら、楽しかったということで
すね」
興奮さめやらない、西野さんご夫
婦を乗せたパトロールカー。
ついさっき、飛行機が飛んだばか
りの
滑走路の、ど真ん中を走ります。
1日に2便しか離着陸がない
空港ならでは、と、いったところ
でしょうか。
滑走路も独り占めできちゃうんで
す。
「うわー、すごいですねえ、これ。
この景色、
すごい」
「そうですよねえ。僕、そんなに飛行機に興味を持てるわけじゃな
かったんですけど、この場所に来
ると、衝撃ですよねえ。かっこい
いなあ」
ここで、西野さんから、「リクエ
スト」が。
「僕らの世代的には、Gメン75
したくなる」
「えー。知ってますか?」「あのねー、なんとなく分
かります。滑走路上でしたよね」
「ちょっとー、西野さん。みんなで、横一列並んで、
歩いてきましょうよ」「行きまし
ょうか、みんな
で並んで」「井上さんも、ちょっ
と手伝って頂いていいですか」
コレをやるために、わざわざ刑事
風の衣装を
持ってくるお客さんも、いるんだ
そうです。
「あー、すごい。でもなんか、そ
れっぽいですよ、これ」
「どうですか?西野さん」
「感激ですねえ。なんでしょう、楽しいです」
空港貸し切りツアーは、ここから
後半戦。
こちらは、対空通信室。
飛行機に、風向きや天気など、
あらゆる情報を知らせます。
まさに、但馬空港の心臓部です。
「ぐるっと、360度これ全部ガ
ラス張りで、見られるようになっ
ているわけですね」
「あーそうなんですか。超貴重な体験じゃないですか」
そしてそして!最後の最後に、
とっておきのスペシャルな体験が、待っていました!
「YS11で」「戦後初めての、
国産飛行
機になります」戦後初めての、国
産航空機なんだ」「そうですね」
懐かしのYS11。