こう 池に臨んでいる→
…っていうところが
ありましたよね。
金閣の楼閣 建物が→
こう一層二層三層と重なっている。
あれを池のところに臨む→
船にたとえてるっていう事で。
これは…
私も 日本語数々 見てきたんですけど→
この事をしてるので。
でも ダントツで良い言葉っていうぐらい→
この一番好きだったところは
ここです。
「海を渡ってきた美しい船」
でも→
それだけでいいのに→
「時間の海」って…→
それは 時代を
流してるんですよね?
そうですね。 そういうイメージが
浮かんできますよね。
だから それは すごい…。
私が 一番 ここ!っていう→
今まで
探せてなかったんですけど→
「一番 ここ!」っていうのが
この三島さんかなって思いました。
おっと…
あと夜の金閣と 昼の金閣の様子が→
対比して書かれてたん
ですけれども。
え~
「昼は そしらぬ顔で碇を…」。
ここ最高です。
「そしらぬ顔」って聞いてはいたかもしれないけど→
今日 初めて
使い方を知ったという。
昼は だから
ここでは 「碇を下ろし」だから→
その金閣という船は
そこに じっとたたずんでる。
夜は 「出帆した」って。
出帆って何ですか?
帆を揚げて航海に出る
というような→
そんなイメージですよね。→
全体的なその動と静っていうのかな→
動いているのと
静かな部分という事を→
意識させるような。
だから夜の闇の中で輝くというか→
そこで光を放つ金閣。
その事が この表現にね→
詰まってるんですね。
改めて三島由紀夫の代表作「金閣寺」を→
読んでみましょう。
(中澤)やっぱり その→
三島由紀夫さんの語彙の豊富さ
っていう…→
もう 何て言うのかな…
ぬきんでている語彙力。
言葉のバリエーション。
それが とてもほんとに多いので→
それによって
ほんとに細かな説明→
イメージが湧いてくるような→
そういう表現を重ねるっていう事から→
美しい日本語がね
これから感じられる…。
なるほど。
…というふうに思うんです。
え~ では 今日
三島由紀夫のこの作品に触れて…
今の日本に
一番足りない栄養素。
(中澤)お~。
…だと思います。
いろいろ 今の世の中 「了解」を
「り」で返すっていうくらいの→
あの… コンパクトまで
来ちゃってるので→
この方とは まず→
別の世界に今いるじゃないですか私たちって。
だから 何か→
もっと 時間をとって会話をしてほしいと思って→
今の コンパクトな時代も
いいかもしれないけども…
…で
こういう不思議な言葉を使って→
楽しく言葉を…
言葉を発してほしいです。
2019/01/29(火) 14:00〜14:10
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 あらためまして ベーシック国語「文学史 三島由紀夫」[字]
国語の基礎を改めて学ぶ講座バラエティー。「文学史」の今回は「三島由紀夫」がテーマ。三島文学の日本語の美しさについて、カレンさんがその魅力を発見する。
詳細情報
番組内容
国語の基礎をあらためて学ぶ、講座バラエティー。「文学史」の回は滝沢カレンがスタジオを飛び出し、文学者について調べていく。今回のテーマは「三島由紀夫」。三島文学の「日本語の美しさ」について、カレンさんがその魅力を次々と発見し、魅了されていく。
出演者
【出演】滝沢カレン,【語り】小林ゆう
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
バラエティ – その他
趣味/教育 – 生涯教育・資格