2019/02/07(木) 16:47〜17:53 ten.【旬感中継!淡路島に今月誕生“ハイテクいちご畑”を蓬莱が満喫】[字]


さらに言うと、ポツダム宣言、確
かに効力発生したのは9月なんで
すけれども、
歯舞諸島の占拠はその効力発生よ
りもあとですから、
完全に不法占拠だっていうのがわ
れわれの主張だったわけですよね。
>>そうですね。ですから戦後7

0年にわたって、今、野村先生が
おっしゃられたように、安倍総理
だけではなくて、歴代の総理はみ
んな、この北方四島は固有の領土
だと。
そして不法占拠状態だというふう
に厳しく批判をして、
4島一括で返せという主張を続け
てきたんですね。
ただ、
去年からこの事態が大きく変わる。
プーチン大統領と安倍総理の交渉


が始まるんですけど、
この日本の主張に対して、プーチ
ン大統領はまず前提条件として、
これをしっかり認めろというふう
に突きつけてきている。
それは何かというと、
この南クリル、
これはロシアから言う北方領土の
ことなんですけれども、
南クリルの島々の主権はロシアに
あるんだということをまず、返し
てほしいんだったら、まず認めろ
ということ。
それからこの第2次世界大戦で日
本は不法占拠だと言ってるけれど
も、戦争に負けたのは日本だと、
勝ったのはロシア。
だからその結果をまず認めろと、
そこからじゃないと話は始まらないということは、プーチン大統領
の主張。
つまり、
これを読み解いていくと、
日本が言う北方領土というものはもう存在しないと。
こういうことばを使っている事態
がもうだめなんだという主張に、
ロシア側からすればなるわけなん
ですね。
>>あいはらさん、
これは日本は譲れないところだと思うんですけれども。
>>勝手な意見で、第2次世界大

戦の結果を認めろというのは、
実際敗戦したわけですから、分か
らんわけではないですけれども、
主権を認めろって言ってしまうと、
いや、それだったらまあ、
返してもらえるはずもないのかな
って気にもなりますよね。
>>そこの議論、
交渉が行われてきたんですね。
VTRにもあったように、ことし、
大きな変化が出てきたのは、
まさにこのことばが影をひそめる
ようになったということですね。
つまり日本はこれまで70年間や
ってきた主張を大きく変えて、歴
史認識も変えて、
ロシアがひいたこの土俵の上に乗って交渉をしようとしているのか
ということが、今、さまざまな所
で賛否両論、
巻き起こしているということなん
ですね。
>>安倍総理大臣はちょっと下が
ったということなんですか?
やっぱり?
>>そうですね、総理としてはじ
ゃあ、どんな主張をしているか、
次の話につながるんですけれども、
これですね。
4つある島のうち、
色丹と歯舞、

2島の返還を進めていこうというふうな方針をこれは明らかにして
いるんですね。
ここは、これまでのソ連、
ロシアとの交渉の中に根拠がある
んですけれども、これなんですね。
日ソ共同宣言というのは1956
年に結ばれました。
そこでは、
平和条約を結んだあとに、
ソ連、当時ですね、
この歯舞と色丹の2つの島を引き渡すというふうに書かれている。
つまり日本からすれば、この2つ
の島は、
領土として返還されるというふう
な認識。
ですから安倍総理は、
まず平和条約の交渉を加速させていこうというふうに4島返還から
大きくこの方針を転換したんじゃ
ないかというふうな、今、流れに
なっている。