2019/02/07(木) 18:15〜19:00 キャスト[字]マイホームがなぜ?住宅ローン破綻の実情▽丸&根尾…気になる!セの他球団


このままでは、自宅が競売にかけられてしまう。
そこで角田さんは、「任意売却」

という方法を選択、
専門家に依頼しました。
通常、住宅ローンの返済が一定期間滞ると、
金融機関が申し立てをし、
裁判所が競売を命じます。
ただ、競売では、市場価格の6割
ほどでしか、売れません。
一方、任意売却であれば、競売に
かけられる前に、
所有者が自らの意思で金融機関と
交渉して、
相場に近い価格で、売ることがで
きるのです。
角田さんのローンは、残り120
0万円。
今回の任意売却で、家は、800
万円前後で売れる見通しです。
借金が400万円ほど残りますが、


競売にかけられるより、大幅に有利になります。
任意売却を扱うこの会社への相談
は増え続けていて、
年間5000件以上もあると言い
ます。
この日、相談に訪れた男性は、離
婚を機に、
家を売却しようとしていました。
売却の理由はさまざまですが、なかでも多いのは
リストラによる収入の減少や、離
婚、そして、病気です。
伊藤文男さん、61歳。
中学校を卒業してすぐ、生まれ故郷の長崎から関西に出てきて、
左官職人として生計を立ててきま
した。
しかし、4年前、伊藤さんを、悲
劇が襲います。
長年、体を酷使してきたためか、
痛みやしびれで、
左手をうまく動かせなくなったの
です。
普段の生活にも、支障が出るよう
になりました。
伊藤さんは21年前、2500万
円で、
3LDKの中古住宅を購入してい
ました。
手術をしてから4年間、仕事はで
きず、収入はありません。
貯金を食いつぶしながら、月々9

万円のローンを、
なんとか払い続けてきました。
とうとう、貯金が底をつき、去年、自宅の任意売却を決断。
今後、金融機関と、売却の交渉を
していくつもりです。
ハローワークにも通いましたが、
不自由な体で雇ってくれるところは、
まだ、ありません。
48歳の橋本浩介さん。
長年住み続けた家を、この日、出
て行きます。
18年前、橋本さんは、両親と一
緒に暮らすために
3500万円、5LDKの住宅を
新築で購入。
ローンは父親と分担し、橋本さん
は、2000万円を、
35年かけて、支払うことになり
ました。
その父親は15年前に亡くなり、
橋本さんは、残った自分のローン、
月々6万円の支払いを続けてきま
した。
5年前に突然のリストラ。
その後、就職した会社では、給料が大幅に減ってしまいました。
追い打ちをかけるように、母親の
認知症が悪化し、
介護施設に入所。
橋本さんは、毎月の食費を2万円まで切り詰め、
やりくりしてきましたが

母親の施設の負担が重くのしかかり、
ローンの返済ができなくなりまし
た。
金融機関からは、督促の電話がか
かるように。
橋本さんは、両親との思い出の詰
まった家を
手放すことを決めます。
それは、苦渋の決断でした。
売却額は、買った時の半分以下の
1550万円。
それでも、ローンの残りを
なんとか支払うことができ、借金は残りませんでした。
遠藤さん、
私たちも
ローンを抱えている身としては
いつ払えなくなるときが来るか、
わからないですよね。
こういう仕事をしていますから、いつどうなるかわかりませんけど
ね。