2019/02/13(水) 15:50〜17:53 ten.【若一調査隊…吹田で世界旅行!「国立民族学博物館」】[字]
トレーナーの方とかが、やっぱり身内の気持ちで、きょうだいの気
持ちで、親の気持ちで、
見てくれてるパターンが多いと思うんですけどね。
このアスリートの低年齢化という
のは、非常にいい部分、もちろん
あるんですけども、一方で、
つまり子どもたちの心と体の成長と同時並行で厳しいトレーニング
をやっていかないといけないとい
う問題がやっぱりあるわけなんで
すね。
そこで専門家は、こんな問題があ
るというふうに指摘をしています。
特に女性アスリートについては、
10代の女性、
少女たちというのは、ホルモンが変化する大事な時期でもあると。
若い選手や指導者の中には痩せれ
ば強くなるというふうな思い込み
で、
科学的根拠のない体調管理をさせている人も、
させられている選手もいると。
>>今でもそうなんですか?
>>そうですね。痩せれば強くな
るというのは、
特に長距離の陸上選手ですとか、
体操選手、
それからフィギュアスケートの選
手なんかも、
やはり軽量化、
技を美しく見せようとすると、
体重を軽くしないといけないとい
うようなことを強いられていると
いうようなところで、
いろんな健康の害というのが、
障害というのが出てきていると。
これ、世界的にも指摘をされてい
るんですけれども、こんな問題が
あります。
>>それが。
>>三主徴と、なかなか聞きなれないことばなんですけど、
3つの主な健康問題の特徴という
ようなことの3つなんですけど。
3つは一体何かというと、1つは
エネルギー不足、つまり、スポー
ツで使っているエネルギーよりも、
食べるエネルギー、吸収するエネ
ルギーのほうが小さくなってしま
う。
そこで摂食障害という問題が出る。
それから、無月経、月経がなくな
る、あるいはストップしてしまう。
そして骨が弱くなってしまう、
疲労骨折なんかを起こしやすくな
るというのが、これが特に10代、
未成年の女性アスリートの中に今、
増えていると。
特にこの無月経の問題でいうと、
内閣府の調査では、
特に審美系と呼ばれる美しさを求
められるような競技については、
体操、フィギュアスケート、新体
操、これはもう、
全体の16%ぐらいの女性アスリ
ートたちが、無月経の状態に陥っ
ているんじゃないかと。
そして、
疲労骨折についても、持久系、長
距離、
特に長距離の選手、駅伝選手もそ
うですけれども、26%ぐらいの
少女たちに、
こういう問題がやっぱり出てきているというふうな調査結果もある
んですね。
>>若一さん、選手の中には環境
が整っていない中で、練習を積ま
ないといけない選手もいて、また
専門的な知識はもちろんのこと、
練習環境であったり、
すべてが整っているわけではない
方もいらっしゃるわけなんですよ
ね。
>>日本の場合はそういう時代も
ありましたけど、やっぱりこうい
う問題が一番最初に顕在化したの
は、
要するに東側諸国での問題だったわけですね。
共産主義諸国ですね。
旧ソビエト、ルーマニア、
あるいは東ドイツですね。
特に女子体操なんかに関しては、体が小さくて、
要するに成長ですね、
性としての、
胸が大きくなったりとか、
そういう状態の手前のほうが、要するに技もキレがよくて、
審美系の評価が高くなることで、
わざとちっちゃい子どもたちの成長を妨げるようなことを、
いわば国家ぐるみでやってたよう
な歴史があるわけですね。
そういう部分があって、強くなっ
たと、
東側諸国が。