＞＞一刻を争う緊急事態に、
磯川医師を中心に、
１０人の医師と６人の看護師が、
救命処置に取りかかる。
＞＞足、
止血できてる？
＞＞できてます。
＞＞ガーゼで圧迫して、

シーネ当てておこうか。＞＞分かりました。
めちゃくちゃ脚長差ありますね。
＞＞骨盤折れてる。＞＞左右の脚の長さの違いから、
骨盤の骨折を疑う磯川医師。
痛みを抑えるための鎮痛・鎮静剤の投与を指示し、
挿管を行う。
＞＞挿管チューブ、もうちょっと
Ｊの字に。
＞＞と、
そのとき。
＞＞血圧低いかな。
＞＞ちょっと脈弱くなってきてる


かな。
血圧６４の４２。
＞＞大型車にひき逃げされ、
ひん死の重傷を負った１１歳の少
年。
骨盤の骨折に加え、体内で出血の
可能性があり、
血圧が低下していた。
磯川医師は冷静に処置を進めていく。
まずＸ線検査で正確な骨折箇所を
確認。
＞＞ここが折れてるね。
右が脱臼してるね。
＞＞骨盤の骨折のほか、
大たい骨が脱臼していることが判明。
さらに出血箇所を確認すると。
＞＞でん部に裂創。肛門からっていう感じ。
肛門につながって、じわじわ出て
きている。
＞＞肛門からの出血。
腸が損傷している可能性があった。
磯川医師はまず、輸血を指示。
同時に脱臼した大たい骨の処置に取りかかる。
＞＞脱臼は引くしかない。
＞＞脱臼整復。＞＞そして、血圧は輸血により安
定。
搬送からおよそ４５分。
医師たちの迅速な救命処置により、
少年の容体は安定した。
磯川医師は両親を少年の所へ呼ん

だ。
＞＞意識は戻ると思いますけどね。
頭のＣＴとか、
脳の中は今のところ、
大きな問題はなさそうです。
＞＞容体を丁寧に説明する。
＞＞ちょっとだけ触っても大丈夫ですか？
＞＞全然触っていただいても大丈
夫ですよ。
＞＞頑張ろう、
頑張ろうね。ごめんね、
守ってあげられなかった、ごめん
ね。
＞＞この日、
病院の手術室が空いていなかったため、少年は転院することに。
その後、
転院先で骨盤の骨折や腸の損傷の手術などを受け、回復に向かって
いるという。
事故の翌日、
ひき逃げした男は逮捕された。
＞＞なんとか命ある状態で病院まで来てくれたんで、
それを絶対に絶やしちゃいけない
し。
１人でもつらい思いをしても、
そこから立ち上がっていける人が増えればなと。
＞＞都会の真ん中で命を守る最後
のとりで、救命救急センター。
きょうも苦しむ人たちを救う医師
たちの奮闘は続く。
＞＞大詰めを迎えている世界遺産、

薬師寺の東塔平成大修理。
＞＞平成の大修理が行われている、
世界遺産、
薬師寺の東塔。
きょう、
お釈迦様の遺骨であるしゃりを納
める法要が営まれました。
密着１０年、
修理は大詰めを迎えています。＞＞１３００年前に建てられた、
世界遺産、薬師寺の国宝東塔。
１０年前、
史上初となる全面解体修理が始ま
りました。
屋根の上を飾る相輪。
傷んだ瓦に、白い壁。
１万を超える木材も取り外されま
した。
去年４月、
解体修理現場を訪れると。
＞＞今まさに、