◆私、今ね、
日活ロマンポルノって言いかけた
んやけど、
もうないわと思って。
◆日活、
いい作品もございますが、
22歳下の子を連れていきません。円さん、いかがでしょうか。
◆これ、はっきり言うてね、
八方師匠には申しわけないんですけど、
僕みたいな、もてる男はね、
今まで数々の恋愛をしてきたこの男ですわ。
◆お金あるし、気も緩んでるし。
◆なるほど。
◆誰が気い緩む。
一発当てて、
気緩みっ放し。
女性を口説くテクニックというのはね、一番は、
サプライズなんですよ。
◆さすが。
◆思わぬところで、うわっ、
となる。
これね、映画館に行ったんですよ。アメリカのね、
ハリウッド映画を見て、2人で見てますよね。
そうすると、サプライズ。
何と、谷川さんが
エキストラで出てくる。
2カ所。
それで女の人が何、この人。
あれあれ?
心が揺らいで
そのままぽてん。◆俳優のエキストラやってるの?
◆エキストラで出てたやつを連れ
ていって。
◆これ、サプライズ。
◆円さん、
おモテになられるから。
おモテになられるから、わかるわけですね。
◆僕はサプライズ専門ですから。
◆学生のときちゃいました?
奥さんと出会ったの?
◆そうですよ。◆その後…。
そんなことあるんですか?
◆いや、僕のサプライズというの
は、「とんでとんで」でまさかあ
んなに落ちると思わなかったサプ
ライズ。
◆それがサプライズ。
◆サプライズ専門でございますの
で。
◆なるほど、わかりました。
◆えっと思った。
◆よかった。
◆えぐるように落ちたから。
◆恐ろしい。
違います、円さん。
そういうことではございません。
座長。
◆奥様と私、年が近いので、
私が憧れる、やってほしいことを。
映画館で暗い中で、
ふわっと
肩を抱き寄せてほしいんですよ。
なかなか私、
肩届く人がいないんで。
◆大体背中の真ん中ぐらいで手が届かなくなるからね。
◆なので、肩をぐっと寄せたんち
ゃいますか。
◆なるほど。
◆やってほしいこと。おとめな姿を見ました。
◆座長のおとめ。
◆残念!残念でした。
でもね、やっぱりそういうことや
もんね。
自分がやってほしいことやと思い
ます。
◆私、別にポルノ映画行きたいと
思ってませんよ。
自分がやってほしいことじゃ…。
◆この後、予約してるでしょう?
◆予約してない。
ポップコーン買わない。
◆今どき、
どこでやってるの? ポルノ映画。
◆いいんです、そんな話は。
やってます、どこかで。
◆ポルノ映画と言っても、何のこ
とかわからん人ぎょうさんおるよ。
◆それでは八方さん、いかがでし
ょうか。
◆これは、サプライズでええこと
を言いました。
私もそう思います。
映画行こうと言って、映画館に行ったんでは普通やから。
実は自分の家、マンション、
住まいに
映画館のスクリーンをつけて、
洋画の
「ティファニーに朝食を」か何か
の。
◆古い古い。