2019/02/14(木) 13:00〜14:00 ごごナマ おしゃべり日和「立川志の輔」[字]


見る人をあっ!と言わせる
仕掛けがあるんです。
驚きますね。
美保≫演目の中のと
つながっているんですよね。
あそこのは。
阿部≫純さんもよくご覧になっているそうですが。
美保≫そうなんです。

今の鹿1つでギクッてきて。
出来上がったかって。
もう分かるんですよね。
阿部≫船越さん、いかがですか?
船越≫「歓喜の歌」っていうのはいろんなところで
映画化もされましたし
ドラマにもなりましたし
舞台にもなりましたしね。
志の輔≫劇場で落語をやるっていうのは
昔はそんなに
なかったことなんですけど
私が落語家になったころに


さっき、ちょっとタイトルで
言っていただいた、師匠が
私が入門して半年後に
協会を脱退したものですから
寄席に出ないということに談志が決めたものですから
弟子もみんな
寄席には出ないわけです。
そうすると、寄席に
出ないっていうことになって
どうすればいいんですか?って
師匠に聞いたら
師匠が、お前が
しゃべりたいところを
自分で探して
自分で客、集めればいいんだ
というところになったら
自然に、それこそ公民館ですとか
あるいは、そば屋さんの2階から
始まって、ずっとだんだんきて
劇場にたどり着いたら
劇場で落語といって座布団1枚で
ずっと最後まで落語をやるのは
それはそれで
すてきなことだったんですけど
なんか、格好いい言い方をすると
劇場の神様が
なんか、この劇場に合うように
してくれないかな?って
言っているような気がして
最後、少し

やっぱり落語のオチの終わりに
視覚的なオチを
つけようと思ったのが
今から25年ほど前に
なりますかね。
それでずっといろんな。
新作落語を作る人はたくさんいるんですけど
一応、劇場に合うようにと思って
やり始めて、いろんな作品が。
そして、照明さん、音響さん
そして美術さん。
その方々の手を借りないと
できないというくらいに
グループになってやる落語。
大概、どこに行っても後ろに金びょうぶがありまして
そこで、赤い
ひ毛せんが敷いてあって
これでいいんでしょ
落語なんですからって
どこ行っても
そうやって
準備していただいているんですが
会場が
それこそ、だんだん
大きくなってきますと
金びょうぶで長い間
お客さんが見ていると
ものすごい反射がすごくて
お客さんが疲れるんですよね。
単純に金びょうぶと赤い毛せんで。

赤と金で、2時間半じっと見ていると
ものすごく疲れるので
それを後ろを白いびょうぶに
してもらえませんかとか
あるいは、びょうぶなしで
スクリーンで何か
色をつけていただけませんかというようなことを
行くさきざきの
ホールの技術の方に
お願いして回って
もう20年以上になって。
うれしいのは
2度目、3度目行くと
それを言わなくても
そういう準備をしてくれることが
すごいうれしいです。
美保≫一つ一つ違うんですもんね。オチのオチのところが。
楽しみですよね、毎回。
阿部≫逆にお客さんは期待値がどんどん
上がっていきませんか、最後の。