2019/02/14(木) 13:00〜14:00 ごごナマ おしゃべり日和「立川志の輔」[字]
人を待っているというエチュードをやりなさいと
演出家に言われて
ずっと時計見てて。
はい、分かりました。
はい、竹内君
僕、本名竹内っていうんですけど
今何時?って言うから
え…と言ったら
見なくていいよ
10回以上時計見たんだから
何時だか分かるだろう。
見てないんだよ、時計。
何時か見てないのに
見てるふりしてるだけなんだよ。
分かったね。
はい、次の人って言われたのを
今でも覚えています。
演出家の方と
こっち側にいる人間で
こういうことを
お芝居っていうんだと。
ふりをしてもだめなんだって。
最初に言われたことなのでものすごい
印象に残ってるんですよ。
ヒデ≫それが今も役に立っていらっしゃると。
志の輔≫そうですね。
やっぱり経験させてもらって
遠回りでしたけど
本当にいただいたお芝居の
エキスみたいなものは
ありがたいことに。
ヒデ≫僕もコントをやるので
時計を見ることを
したことはあるんですけど
今、それを言われて
汗をダーッてかきました。
本当に考えたこともないです。
船越≫こういうひと言で
うろこが落ちるっていう。
志の輔≫でもコントの場合
見ているふりでいいんですよ。
だって、お客さんが
今何時?って聞かないから。
ヒデ≫ですから、どうでしょうね。
僕的には、先ほど談志師匠のお話も
出たということで
本当でございますね。
続いてまいりましょう。
アリをご飯にかけて食べる!?と。
よい子は決して
まねしないでください。
もし、これが
本当ならばなんですけど。
美保≫黒いアリですか?
ヒデ≫ということですよね。白だとごはんかどうか
分からなくなりますからね。
そういうことじゃないか…。
船越≫生きてるアリですよね
いわゆる。
ヒデ≫これでも、食べたのかと。
かわいそうな話ですけど
そしたら、ごまっぽいのかなと。
「まんじゅう怖い」という落語有名な落語があって
お前は何が怖いんだ?と
言われたときに
アリが怖いとか
クモが怖いとかいうときに
怖くないっていうやつが
何を言ってんだお前は。
アリなんか
そんなの、赤飯食べるときに
ごま塩がなかったら
上からアリをばらまいて
食うぐらいに別に俺は
怖くもなんともないと。
ちょっと、ごま塩が動いて
食いにくいけどもとか言いながら。
俺はクモは怖い。
何がクモだ。クモなんて
納豆食うときに糸の引きが悪いと
2~3匹入れて食うぞっていう
ギャグがあったんですけど
それをあるとき、師匠の家で
前座修業で皿を洗ってたら
庭行って、ちょっとアリがいたら
つれてこい。
赤飯にかけてみようじゃねえか。
おもしろいからって言うんです。
「まんじゅう怖い」のことだと分かりますよね。
「まんじゅう怖い」を
お前、知ってるのかということを
ためしているのか
何しているのか分かりませんけど
とにかくアリを捕まえてこいと
言うわけですよ。
そのときに、入門して
すぐでしたから
アリを捕まえてこい。
ごはんの上にかけるからっていうこれは師匠は
本気で言ってるんだろうか