2019/02/14(木) 23:55〜00:49 NET BUZZ「プロフェッショナル 仕事の流儀 演出振付家・MIKIKO」[解][字]
社会現象となった 星野 源の「恋ダンス」。
その振り付けは
思わず誰もがマネしたくなる→
不思議な魅力を持つ。
更に最新のテクノロジーと融合させ独創的な世界を演出。
数々のアーティストを輝かせてきた。
♪♪~
突き動かすものは ただ一つ。
日本を代表する…
リオデジャネイロオリンピックの
引き継ぎ式では→
総合演出を託され
来年の東京オリンピックでも重責を担う。
去年 秋…
これまでの成功を捨て予想を裏切る演出に挑んだ。
ただ 人の中に眠る輝きを引き出すために
ひたむきに進む 半年の記録。
去年7月。
のどかな風が吹く制作スタジオの前で待ち合わせた。
アハハハッ!
稽古を前に MIKIKOがまず気にかけたのは意外なものだった。
スタッフの昼食だ。
現場は驚くほど明るい。
MIKIKOが率先してダンサーを笑わせ
場を盛り上げる。
今 MIKIKOのもとには→
トップアーティストから振り付けの依頼が絶えない。
その独特な振り付けは
どのようにして生み出されるのか。
この日 夜9時
MIKIKOが一人 スタジオにこもった。
♪♪~
手がけるのは 13歳から振り付けをしてきた Perfumeの新曲…
ダンスの実力をより高め
アーティストとして成熟してきた→
Perfumeの3人。
曲を聴きながら振り付けを考える。
振り付けを行う時 MIKIKOは 決して
マネしやすさや大衆受けはねらわない。
アーティストの身体能力や個性を生かし
本人が最も輝くよう 動きを一から作る。
いわば その人のためだけの「当て書き」だ。
♪♪「超来輪 超来輪 したいことだらけで」
♪♪「超来輪 超来輪 したいことだらけで」
僅か数秒の このサビの振り付け。
手の動き一つにも
50回以上 試行錯誤を重ねる。
♪♪「超来輪 超来輪 したいことだらけで」
超来輪 超来輪 したいことだらけで。
悩み抜いた末 幾何学模様を描く
複雑な動きが浮かび上がってきた。
♪♪~
取り組むこと 8時間。
振り付けの原型が見えてきた。
♪♪「したいことだらけで」
♪♪「ほらね ほらね
止めようがないもんね」
更に その日の午後。
超来輪 超来輪 したいことだらけで。
代役のダンサーに集まってもらい→
客観的に3人の動きを見ることで更に振り付けを練り上げる。
♪♪「Seek and Read」
翌日もまた 手の動きから足の微妙な角度に至るまで→
細部に徹底的に気を配る。
♪♪~
♪♪「超来輪 超来輪 したいことだらけで」
こうして完成した振り付けをMIKIKOは Perfumeの3人に渡した。
MIKIKOの仕事は
振り付けを作ることだけではない。
この日 MIKIKOは→
主催するダンスカンパニーの公演の準備をしていた。
ダンスの技術や表現力は折り紙付き。
世界的なフェスティバルにも招かれ高い評価を受けている。
♪♪~
この公演で MIKIKOは 振り付けのみならず舞台全体の演出も担う。
MIKIKOにとって
ELEVENPLAYの活動は特別な意味を持つ。
MIKIKOは 終盤の重要なソロの場面を
あるダンサーに託そうとしていた。
33歳の…
一度は企業に就職したがその後 ダンスに人生をかけると決めた。
テーマは…
SAYAは ふだんは物静かで感情を表に出さないタイプだった。
MIKIKOは 本人も気付いていない→
「内に秘めた情熱」を引き出すことができれば→
観客の心に響く作品になると考え
当て書きした振り付けを渡していた。
♪♪~
更に手首にセンサーをつけ放出をイメージする光を放つ仕掛け。
♪♪~
MIKIKOは SAYAが情熱的に踊れば踊るほど輝ける演出を用意した。
ダンサーと向き合う演出振付家として
一つの信念がある。
本番が近づいた この日。
MIKIKOが SAYAのソロを見る。
♪♪~
だが まだ情熱を放ちきれていない。
♪♪~
踊り終えたあとの表情もさえなかった。
(拍手)