ですかね?
◆まあ、伊丹、岸和田、
枚方…。
◆関西に集まり過ぎやろ!
何で灘が消えるねん。◆ああ、そうか。
◆兵庫の灘でしょう。
京都の伏見。それから、
広島の西条ってあって。
そこが、やっぱり良質なお水が
伏流水で出ている。
特に灘は、
六甲山の「宮水」というのが出て
きて、もう一つは
原料の米なんですよ。
山田錦ってご存じですか。
◆超有名な。
◆それが全国でも
一番よく生産しているのが、
兵庫県で、
ちょうど六甲山の裏手になるんで
すけれども、
裏六甲のほうで、
地形を生かして
山田錦が取れるので、
その原料である水と米に
恵まれているので、
灘が栄えたというのです。
◆結局、原材料の取れ方なんです
ね。
◆この後、そんな灘の名酒が一体
どのようにしてつくられるのか?
その裏側と、蔵元ならではの絶品
酒粕料理に迫ります!
◆今回のスゴ腕ワーカーは、
灘の酒蔵・神戸酒心館の
醸造責任者・宮本さん。
ノーベル賞の公式行事に採用されるなど、
世界でも愛される灘の日本酒は、
一体どのようにしてつくられるのか?
精米から原酒ができるまで、
実にこれだけの工程があります。
まずは、洗米・浸漬の作業を見せ
てもらいました。
◆何ですか。
◆こちら1つずつ、
10キロのお米を洗っていくんで
すけれども、今から、お米入れま
すので。
◆おお~、米、入りました。
◆約1分。
ジェットで洗ってるんです。
◆手でしないんですか。
◆手は僕が強く洗ったり、
彼がゆっくり丁寧に洗ったりする
と
差が出るので、やっぱりこれは…。◆一定の安定したね。
◆安定した
洗い方。
◆違いが出ないから。
また、ここで1分たつと、次にこ
ちらのほうに、
お水に漬けます。
◆ちょうど1分なんですね。◆1分、1分で
今度、こっちです。
トータル10分漬けます。やっぱり水分管理が重要で、
時間ではかって。
◆10分後なんですけれども、
今度こちらの機械。
いわゆる掃除機なんです。
◆掃除機?
◆先ほどの米を持ってきて、
掃除機って吸うでしょう?
水分を吸うんです。脱水。
◆ええ!
◆なるほど。
◆100キロが130キロになっ
たら、
水分を30%含んでいるというこ
とで、
ここで計量するんです。
あそこの黒板に
何キロあったって、全部書いて、
◆これは手間暇かかってますよ~。
◆かかってるなあ~。
大変。
◆お米を傷つけないよう、泡を使
って優しく洗いつつ、
水を吸いすぎないよう、秒単位で
時間を計測。
水温や気温、米の温度までチェッ
クしながら、
小数点単位まで、水分量を調整す
るのです!
そんな緻密な浸漬の後は、蒸米の
工程。
昔ながらのこしきという道具を使
い、
100度以上の強い乾燥蒸気で蒸
すことで、
「外硬内軟」と言われる理想のお