◆そうか! 歴史のある
これが…。
◆田口さんは、
青丹雅楽会(あおにががくかい)
という会を立ち上げて、雅楽で使
われる横笛、龍笛を週6日、
総勢74人の生徒に、教えています。
◆もともと何をやってましたの?
仕事は。◆中央市場。
◆市場で働いてて?
◆大阪のセリ人やってましてん。
◆そこからね。
きっかけというのは、
何かで見たということですか。
◆いや、
やっぱり雅楽をよう聞いてまして
ん。
神社とか、そういうところに顔を
出して。
◆なるほど、聞いてたら…。
◆おもろいなあと思って。
覚えて、一般のお方に、垣根低く
して、
やってもろたら
一番、はやるわと思ったんわ。◆そうか。
広げるためには、まず習ってもら
うことからと。
皆さん、何でまた?
◆いろいろ。
入り方はいろいろ…。
でも、何人かは、
NHKの取材を受けとって…。
◆やりますね、先生。
女性陣は何でまた?
どういうことなんですか。
◆先生がニュースに出ておられて、それをたまたま見て、
すぐに電話して、来たんです。
◆私は三輪えびす神社の
社務所に、チラシが張ってあったので、龍笛って何か知らなかった
んですけど、
すばらしい笛なんやろうなと思って、先生にお電話して、それで出
会いました。
◆みんな、行動力がすごいですね。
後ろのお姉様は?
◆私は違います。
◆奥さん。
◆奥様!?
◆マネジャー。
◆そうですの?
奥様はやりませんの?
◆いや、やりません。
◆奥さんは、やらず?
◆そやからいけるんちゃう?
◆やったらまた、
要らんこと言うてしまいますもんね。
やり出してからどれぐらいで生徒
さんが集まってこられたんですか。
◆10年。
◆10年!?
結構、長いこと…。
◆1人でやってた。
よう続きましたね、10年も!
◆市場の白菜やら、大根に、
雅楽聞かせてましてん。
◆ベートーヴェンとか聞かせたら、
甘くなるとか聞きますけど。
◆雅楽を多くの人に知ってもらいたい、
チラシをまいたり、呼びかけをし
たりしたものの、講師になって1
0年間、全く生徒が集まらず
1人で練習を続ける地道な日々が続いたそうです。
◆1人で神社あたりに吹きに行っ
て、
◆1人で?
◆いろいろ聞いてもろて、
そこの神社の方から、雅楽、
来へんかと呼ばれて、
そういうところ、自分で開拓しま
してん。
◆普通に吹いていると、神社の方
が何か、次のときにやってくれと。
◆そんな草の根活動が実り、
次第に生徒が集まってくるように
なり、今では、
月3回の公演を行うまでになったのです。
◆今、74でしょう?
◆74かな。きっかけはさっき言うたような、
テレビとか、そういうところで。
◆拾ってもうてね、
こんなしょうもないやつおるわと
いうことで。
◆いや、でも、すごいわ、それ!
◆それとね…。◆ここで問題。
◆まあ、
すごい、
皆さん、七十何人も今、
いてて。もうすごいです。
公演をやったりしていますが、
生徒を集めるのに、大変苦労しま
した。