2019/02/16(土) 16:00〜16:58 NHKスペシャル選 シリーズ深海の巨大生物「謎の海底サメ王国」[SS][字]


潮で流されていたのです。
急がないと もう サメが

来ているかもしれません。
海底地形図を頼りに
必死に クジラを探します。
1時間近くたった時の事でした。
四角いおもりの先に見えてきたのは…。
クジラです。
不思議な事が起きていました。
頭が持ち上がっているようです。
死んだクジラが…。
どうした事でしょう?
(英語での会話)
なんと
サメが かみついていました。
泥を巻き上げながら
サメが クジラを振り回しています。
クジラと同じぐらいの巨大なサメ。
カグラザメです。
体長6m近く。


深海の王者とも呼ばれるカグラザメの中でも→
最大級の大きさです。
カグラザメは クジラにかみつき→
体全体を
左右に激しく振っています。
口を開け 肉を飲み込みました。
別のカメラが捉えた映像です。
歯が見えました。
ギザギザで まるでのこぎりのようです。
目が引っ込みました。
これは 獲物の反撃から目を守るためだと→
考えられています。
おや? 一口 食べたあとクジラから離れていきます。
めったにない
ごちそうのはずなのに→
一体 どうしたんでしょうか?
こちらをにらみながら暗闇へと消えました。
その時…。
なんと カグラザメが真上に現れました。
獲物を横取りされると思い→
潜水艇を威嚇しに来たのでしょうか。
やがて
闇の中へと戻っていきました。
一かみで 大きな穴をあけ
離れていった カグラザメ。
この行動が
思わぬ意味を持つ事になります。
♪♪~
観察を終え 浮上した時にはもう 夜が更けていました。
クジラを沈めて 真っ先に現れたのは

深海ザメでした。
それは 一体
どういう生き物なのでしょうか。
海に君臨する最強のハンター サメ。
このサメたちの中で→
200mより深い海にすむものが
深海ザメです。
世界で およそ500種いるサメ。
その半分以上が深海ザメだと考えられています。
深海ザメの存在が
分かってきたのは→
19世紀の終わり。
このころイギリスの調査船 チャレンジャー号は→
3年半をかけ
極地から熱帯まで→
世界の海を航海し
調査を行いました。
そして 日本に立ち寄った際→
驚きのサメを次々と引き上げました。
伝説の怪物
オオウミヘビの正体といわれたサメ。
皮膚の表面が
柔らかい織物のようなサメ。
これまでに なんと 40近くもの
新種の深海ザメが→
日本で発見されています。
そして その ほとんどが見つかったのが→
駿河湾と相模湾です。
富士山の麓の海底大峡谷には→
世界的にも貴重な 深海ザメたちの

王国があるというのです。
王国に潜むのは
どんなサメたちなのか。
その姿を捉えようと→
私たちは4年以上をかけて撮影を行ってきました。
(漁師)いたぞ~!
この周辺の深海を知り尽くした人たちがいます。
深海魚を狙う漁師たちです。
5kg以上あるでしょ。
海の男たちの知識と経験を基に
場所を絞ります。
使うのは 長時間 撮影できる…
こちらは船上から リモコン操作できる…
警戒心の強い深海ザメを
間近で狙います。
≪あと10秒ぐらいで
投入しますからね。
(2人)せ~の…。
長期にわたる調査でカメラを沈めたのは→
実に 200回以上。