ちょっとまるまるとなってますけど→
初めてですね これ 見たのは。
(窪寺)ちょっとつっつきたいですね。→
お~!→
クラゲダコの子どもか。→
今 開きましたね。 これです。
珍しい 深海のタコでした。
クラゲのように丸まって
敵の目を欺きます。
隠れる場所の全くない→
トワイライトゾーンに適応した行動だといいます。
そこに クラゲがいますね。
あそこにも クラゲがいます。
おっ サメ!
シャーク!
ブルーシャーク?
深海性のサメ…
体長2メートル。
大きな目。
この目で かすかな光も逃さず→
獲物を見つけ出すと考えられています。
潜水艇の光を獲物と思ったのか
自分から近づいてきました。
サメは 何度も近づいてきました。
8時間のダイブを終え 無事 浮上。
母船では 研究者たちが
帰りを待ちかねていました。
ダイオウイカも→
トワイライトゾーンの闇のどこかにきっと 潜んでいるはずです。
潜水艇が戻ったあと
新たな調査の準備が始まりました。
ウィダー博士ご自慢の秘密兵器です。
丸い装置が巨大イカをおびき寄せる仕掛け。
これを 無人カメラ メドゥーサに装着し→
30時間連続で記録します。
この赤いライト→
深海の生き物には見えない特殊な波長の光です。
メドゥーサは とても気付かれにくいの。
音もしないし 大変 静か。
照明も 深海生物には見えなくて
目立たないんです。
700メートルのロープと浮きをつけて
流します。
トワイライトゾーンに
一昼夜 漂わせるのです。
沈み始めると あの丸い装置が
青い光を放ち始めました。
これは
ある生き物を模したものです。
これが そのモデル 深海のクラゲです。
まるで ネオンサインのように回転する発光です。
実は この光→
深海のハンターであるイカに絶大な効果があるといいます。
これは カリフォルニアでの実験映像。
1メートルを超す 深海イカが次々と近寄ってきます。
生物発光を手がかりに
獲物を探している証拠です。
ダイオウイカが 生物発光を頼りに
獲物を探しているところが→
きっと 観察できます。
大きな目でね。
この光 ダイオウイカに届くでしょうか。
回収は 30時間後です。
広く深い海に潜む ダイオウイカに
どうしたら 近づけるのか。
窪寺さんとNHKが
調査を始めたのは→
10年以上前の事。
その きっかけは→
小笠原の ある生き物から
もたらされました。
最大18メートルにもなる
大型のクジラで→
深海のトワイライトゾーンまで
自由に潜ります。
息を1時間も止められるほど
類いまれな潜水能力の持ち主です。
手がかりは 水面に戻ってきた
マッコウクジラでした。
目の下にある 円い傷痕。
窪寺さんは これは巨大イカの吸盤の痕だと にらみました。
更に 驚くべき報告が
寄せられました。
クジラの顔に巻きつく
長いもの。
大きさからすると→
ダイオウイカの触腕以外考えられません。
窪寺さんたちの調査で
マッコウクジラは 島の周辺に住み着き→
子育てしている事も
分かってきました。
マッコウクジラの食べ物は 大型のイカ。
小笠原のトワイライトゾーンにはダイオウイカが 必ずいる。
窪寺さんは
そう確信するようになったのです。
なんとか
ダイオウイカの姿を記録できないか。
注目したのが 当時 島で
盛んになり始めた 深海漁でした。
水深数百メートルまで