釣りの仕掛けを下ろし→
大型のイカやマグロなどを狙う
漁です。
仕掛けの先に 小型カメラをつければ
ダイオウイカを撮影できるかもしれない。
来る日も来る日も カメラを沈め
チャンスを待ち続けました。
そして 2004年。
いつものようにカメラを引き上げてみると…。
あら 何か 白いのがついている。
来たぞ! ダイオウイカの足!
ダイオウイカの足だ!
なんと 長さ6メートル。
まさしく ダイオウイカの触腕です。
これ まだ生きてます… 生きてるというのも おかしいですけど。
こんなに くっついてますね。
これが 吸盤ですね。これ 大丈夫かな?
この海の下を ついさっきまで
ダイオウイカが泳いでいたのです!
そして このカメラが→
ダイオウイカ研究の歴史を大きく変える事になりました。
ああ!
お~!
来た! すごい!
これが その画像。
ダイオウイカを 見事に
連続写真で捉えていました。
この写真 瞬く間に
世界中を駆け巡りました。
それから 8年間。
窪寺さんは カメラを改良し→
悪天候の中でも
地道に調査を続けてきました。
しかし 目立った成果は
なかなか 上がりませんでした。
それでも 徐々に集まった
手がかりを分析してみると→
場所は 島の東側に集中。
水深は どれも600メートル付近でした。
ダイオウイカの生息場所が
少しずつ特定されてきたのです。
ダイオウイカの姿を 捉えたい。
さまざまな試みは続きます。
ニュージーランドからやって来た…
イカの繁殖が専門です。
オーシェーさんが手にしているのは
ダイオウイカの体の一部。
ニュージーランドの浜に
打ち上げられていたのを→
冷凍保存しておいた
極めて貴重なものです。
これを 細かく砕いていきます。
一体 どうしてこんな事をするのでしょうか?
今 私たちは ダイオウイカの腕や胴体
内臓 生殖腺などを→
ミキサーにかけて
シェーク状にしています。
この中に
フェロモンも含まれているはずです。
とても期待しています。
フェロモンとは 一般に異性を引き付ける化学物質です。
巨大な注射器に移して
潜水艇に取り付けます。
これを 深海で放出して
ダイオウイカをおびき寄せる作戦です。
Oh yeah! Oh yeah! Oh yeah!
目指すは 水深600メートル。
ダイオウイカに出会える
最も可能性の高い深さです。
潜水艇のアームで 注射器を押します。
微妙な操作が要求されるためパイロットも慎重です。
果たして
うまく出せるでしょうか。
Ah! Beautiful!
ゆっくり ゆっくり深海の奥へと広がっていきます。
30分経過。
イカは 潜水艇の前からなかなか離れようとしません。
トワイライトゾーンの生き物たちは→
においを感じる嗅覚も発達しているようです。
時間はかかるかもしれませんが→
フェロモンなど 化学物質を感じてきっと 寄ってくるでしょう。→
こんなふうに 目の前を→
ダイオウイカが泳いでくれるのを期待しています。→
長い腕を漂わせてね。
夕方 2日にわたって沈めていた無人カメラ メドゥーサが→
無事に ウィダーさんのもとへ
戻ってきました。
これが メドゥーサの心臓部。
パソコンに接続し→
記録された大量の映像データを
吐き出します。
30時間もの映像を仲間と共に
少しずつ確認していきます。
クダクラゲの仲間です。
突然の事でした。
Oh my god!
現れたのは 大きな腕。
お~! アハハハ!
OK。OK。
これぞ