伝説の怪物 ダイオウイカの姿です。
ついに 世界で初めて
深海での映像を捉えたのです。
ワオ!
驚いた事に メドゥーサは何度もダイオウイカを記録していました。
3度の調査で 実に5回。
水深は600から800メートルの間でした。
メドゥーサの光が
ダイオウイカを呼び寄せたのです。
Oh my god!
(歓声)
腕をまとめて
水の抵抗を減らして 接近。
獲物と間違えて
襲いかかってきたようです。
腕の間の星形になっている部分
この中が口。
狩りの行動を見事に捉えたのです。
Wonderful.Wonderful.
初めて撮影に成功した調査隊。
深海で 直接 観察できる可能性も高まってきました。
潜水艇の中から バッと自分の目で
見れるのは 何と言っても一番…。
これができたら 本当に
今まで 何十年もやってきた→
一つの私の希望が
かなうんですけれども→
もちろん 自分の目で見る事→
それから 映像動いてる様子を見る事によって→
ダイオウイカって どんなイカか
もっと より…→
何て言うかな
しっかり分かると思います。
同じ頃 もう一つの作戦も
進んでいました。
母船から やや離れた海域を行く
1隻のボート。
乗っているのは ランドール・デイビス博士。
生物に記録計をつけて行動を探る研究のパイオニアです。
マッコウクジラの頭に カメラをつけ→
この絵のような戦いを撮影しようというのです。
今回は 改良に改良を重ねた
最新システムを準備しました。
水深や速度データも同時に記録できる
小型カメラ。
カメラをつける特殊な吸盤。
自動的に空気を吸引しクジラに優しく 確実に吸い付きます。
(デイビス)ダイオウイカが映るとしたら→
まずはイカの たくさんの腕でしょう。
うまくいけば 頭や目まで
撮影できるかもしれません。
そうしたら 最高ですね。
この 長いポールを使って→
カメラを 泳ぐクジラに取り付けるという
大胆な作戦です。
マッコウクジラを発見。
クジラを驚かせないようゆっくりと 船を近づけます。
クジラが息継ぎで
背中を水面に出した時が チャンス。
う~ん 失敗でした。
クジラに接近するのさえ簡単にはいきません。
今度は 好奇心旺盛な若いオスに
的を絞ります。
チャンス到来。
こちらの様子を見に来たのか自分から ボートに近づいてきました。
今です!
つきました。
頭の先に装着。
クジラの目線で撮影できる絶好の位置です。
クジラとダイオウイカの闘う姿が
映るかもしれません。
翌日。
デイビスさんから カメラの回収に成功したとの知らせが入りました。
クジラの目線で捉えた映像は
なんと 6時間。
世界で最も長い記録です。
水面付近仲間のクジラが映っています。
(クジラの鳴き声)
次第に暗くなっていきます。
トワイライトゾーンへ向かって
潜り始めたのです。
この カチカチという音
クリック音と呼ばれ→
獲物を探す時に出す音です。
(クリック音)
あっ!
仲間のクジラでした。
今度も仲間。
かなりの数が集まってきているようです。
何か大きな獲物が
いるのでしょうか。
意外な事が起きました。
仲間が大接近。
なんと 強烈な体当たりです。
どうやら 衝撃で吸盤が外れてしまったようです。
相手は 生き物。
なかなか思うようにはいきません。
ダイオウイカを 潜水艇の前に
どうしたら おびき出せるのか。
窪寺さんは