が。
で、しばらくもう、そこにじーっ
と何時間かおって、
ようやく、あー、亡くなったんだ
って。
僕はまあ、一番最初に言ったのは、
フルくん、
楽しかったねって、ありがとうっ
て言って。
＞＞なんか、本当に寝てるみたい


で、フルくんが。あしたの朝、
普通にいるんじゃないかなって思
ったくらい、
眠ったように逝きましたね。
＞＞１月１７日午後６時３７分。
フルハートは天国へ。
＞＞フルくんには相当お世話にな
ったもんね、僕たちみんな。
＞＞いろんなことがあったときに、
悩みを聞いて、
フルの前で泣いたこともあったし。うちら、あれだったもんね、
母子家庭だったし、いろいろ決め
るのにね、フルに相談したよね、
これでいい？とかさ。
どう？みたいにさ。
＞＞でも、
悲しんでいるのは白井家の人間たちだけではありません。
＞＞おいで、おいで。

大丈夫、おいで。おいで、エリー。
おいで。
出て。
＞＞フルくんが亡くなってから、
本当に引きこもりになっちゃって、ショックで、出てこれなくて、
本当に前までって、
フルくんがおったときとかは、散歩に行きたいって、
ドアを自分でばーんって開けたり
とかしとったんですけど、僕たち
がこう、開けても、一歩も出てこ
ないから、
やっぱりショックだったのかなっ

ていう。
＞＞そして、
いつもならすぐにたいらげてしまう餌も。
でも、
馬は生きていくために歩かなければ。
＞＞健康にも悪いですし、
少し強引にでも外に出してあげないと。
＞＞おいで、
いいから、おいで。出てきて。
＞＞行くよ。
ゆっくりでいいからね。＞＞散歩、
連れていくんですか？
＞＞気分転換に、彼らも。
＞＞足痛いのかな？
＞＞足取り、重いですか？
＞＞なんか、めちゃめちゃ、
歩くの遅いですよね。＞＞フルハートが元気だったころ
は。
＞＞元気ないっすね。
＞＞と。
＞＞ゴートたちもいっぱい来たぞ。
よかったな、
みんなが励ましてくれとるぞ、お前。
＞＞落ち込んでいる馬たちが少し
でも元気になればと、近所の人たちも駆けつけて、散歩はみんなで。
＞＞来ないよ、来ないよ。
＞＞パイン、もう自覚しろって。
＞＞どうしたんすかね？
＞＞いつもこっちに連れてくると
走るんですけど、で、ふと、

われに返ったら、
いつもいるフルくんがいないなと
思って。
たぶん、
探してる。
＞＞すると。
＞＞やばいなー。
やばい、やばい。結構まじでやば
いです。
パイン、帰るよ。
＞＞気温３度。
雪はさらに激しさを増していきま
した。
＞＞なんかもう痛い。なんか、
落下速度、めっちゃ速いぞ、これ。
パイン、やばいって。
＞＞ここでも鴻明君、フルハート
の存在の大きさを感じます。
フルハートがいれば。
＞＞お前ら、まじ、早くしろ、
ちょっと。
＞＞鴻明君の気持ちをフルハート
がいち早く察して。
フルハートがいなくなった今は。
＞＞危ない、危ない。
やっぱりここの場所っていうのは、
本当にフルくんと、
ずっとあそんどった場所だし、
たぶん、一番長く、フルくんと一
緒に長く過ごした場所なんで、