2019/02/17(日) 13:50〜15:00 あの日 あのとき あの番組▽シリーズ平成 巨大津波の脅威〜東日本大震災から8年[字]
眠れない日もありましたし→
まあ 思い出しては後悔したりとか…。
多くの方もそうだったと思いますけれどもね。
今日 これから
ご覧頂く番組ですけれども→
震災から半年がたった
2011年9月に放送した→
「NHKスペシャル
巨大津波 知られざる脅威」です。
この番組では 津波の映像も出てきます。
当時を思い出して 精神的なご負担をお感じになる方もいらっしゃると→
思うんですけれども
あの日のことを知るということが→
今後 起こりうる災害から身を守る
ということと考えまして放送いたします。
あの日 猛烈な力で
東北の町を破壊し尽くした巨大津波。
津波への備えがあった地域で
なぜ これほどの被害となったのか。
あれから半年。
私たちは 津波を捉えた数多くの映像と証言を集め→
検証を続けてきました。
浮かび上がってきたのは→
思いも寄らない姿で
人々を追い詰めていく→
巨大津波の新たな脅威でした。
津波のあと追い打ちをかけるように起きた津波火災。
水の上で火の手が上がり
勢いを増して広がっていきます。
炎は 津波を生き延びた人々に
容赦なく襲いかかりました。
東北の各地で起きた津波火災は
130か所以上。
史上最大の規模となりました。
更に 津波は鉄壁だと思われていた防潮堤をも→
乗り越えていきました。
防潮堤が町を守ってくれると信じていた人々。
その安心感に 津波は牙をむきました。
過去の教訓を基に作り上げた備えに→
いつしか 隙が生まれていたのです。
かつてない危機に人々を陥れた巨大津波。
映像と証言から
その知られざる脅威を解き明かします。
リアス式海岸が広がる
宮城県気仙沼市。
震災前の映像です。
波の穏やかな気仙沼湾には→
ワカメやカキなどの養殖いかだが
数多く浮かんでいました。
各地から漁船が集まる
国内有数の漁業基地。
湾に面した市街地には
7万人余りが暮らしていました。
この気仙沼が 巨大津波に襲われ→
更に 大規模な火災にも見舞われたのです。
うわ~ すごい すごい すごい
すごい すごい。 すごい すごい。
3月11日。
地震発生からおよそ30分後の気仙沼港です。
津波で 養殖いかだが流れ込んできます。
うわ~!
え~っ!?
道路まで上がった。
あ~ ロープ ぶった切って ほれ みんな。
今 下の道路…。
津波は
湾の奥の市街地にも押し寄せます。
多くの家を壊しながら
内陸2kmにまで進みました。
水浸しになった市街地。
この時 人々は更なる危機に見舞われることを→
全く予想していませんでした。
港の近くで飲食店を経営していた小野寺信通さんです。
地震の後片づけをしていた時
津波に襲われました。
小野寺さんは
津波で 建物ごと 600mも流されました。
建物は 流される間に
1階部分がなくなり→
小野寺さんがいた2階だけが残りました。
流れ着いた時 建物は天井の近くまで水につかっていました。
小野寺さんは
胸まで水につかりましたが→
カーテンレールにつかまって
助かりました。
命をつないだ小野寺さん。
水が引けば 避難できると思っていました。
しかし その直後
町の一角から火の手が上がりました。
炎は 一つ また一つと増えていきます。
思いも寄らなかった 津波のあとの火災。
倒壊を免れた家にも次々と延焼し→
瞬く間に 広がっていきました。
建物の中にいた小野寺さんは→
このころ 辺りの異変に気が付きました。
小野寺さんから僅か10mの所に
火が迫っていたのです。
更に 火のついた車も流されてきました。
小野寺さんに火が迫っていた夜8時ころ→
市街地を撮影した映像です。