私、
お水を替えて、
ここのお花をちょっと入れて、お線香だけあげてる。
>>次から僕もお参りして。
>>せやね、ほんまやね、してく
れはったら、ありがたいわ。
>>もうぜひぜひ。>>ねぇ。
>>この日は、
古民家の隣にある空き地の手入れ。
集まったのは、
村で町おこしの活動の先輩ともいえる若者の団体、
ちはやあかさかくらす。
田舎暮らしが好きで、
千早赤阪村の自然に魅せられて、
移住してきた仲間たち。
ちはやあかさかくらすでは、
去年、廃止が決まっていた道の駅の運営権を村から譲ってもらい、
現在、道の駅を存続させながら、
村の人と連携して、
イベント活動なども行っている。
30度を超える暑さの中、
5人がかりで草むしりを続けるこ
とおよそ5時間。
空き地の全容が姿を現した。
>>ここでテラスみたいな感じのものを作ってみたりとかして、
人が憩いの場になるような空間に
なったらいいなと思ってて。
>>畑っていう感じよりか、
なんかナチュラルな庭に、
なんかハーブガーデンに見えるよ
うな雰囲気の配置で。
>>この日、
はるきの呼びかけで、
仲間2人が村にやってきた。
はるきはどんな友人?
>>そんな夢追い人な感じはなか
ったんですけどね。
>>頑張ってるのはいいことやと
思うよ。
自分の夢に対してな、
ちゃんと形にしていってるし。いいことやと思う。
>>行うのは壁の塗り直し。
古くなった壁の上からしっくいを塗り、
古民家のよさを生かした仕上げに
する。
初めは、
こてを使って、
壁にしっくいを塗り付けていたが。
>>ローラーだと結構薄くなった。>>せやな。
ローラーでやってみる?
>>一度こてで仕上げた壁なのに、再度、
ローラーで塗りつぶしちゃった。
>>塗りやすい、
これ?
>>全然塗りやすい感ないんだけど。
>>まあ、きれいっちゃきれいや
で。
>>きれいか?
あっ、ん?
やばっ、崩れた土壁が引っ付いて、
ぼろぼろになって、壁にへばりついた。
普通にこてで塗ろう。
>>うん。
>>結局、
元のこてに戻したものの。
>>一回、
ローラー通した所、ぐずぐずですわ。
>>そして、
風呂場などの水回りや電気工事だけは、
地元の業者に助けてもらうことが
できた。
完成まであと一歩。
古民家のリノベーションも終盤となる去年10月。
兄弟が考えなくてはならないのが、
宿に来た客に、
どんな体験が提供できるのかとい
うこと。
そこで目を付けたのが、
蜜蜂を育て、
蜂蜜を採取する、養蜂体験。
村で養蜂を行っている住民に協力してもらい、
蜂蜜採取の体験会を開いてもらっ
た。
蜂に刺されないよう、
白いシャツに着替えるはるき。あれ?
ボタンが互い違いになってるわよ。
>>これ、ふたを取る、太陽光が当たると、蜂っていうのは、
基本的に下に降りる、
逃げよる。追い出すために、たたく、
たたいたら、
下へどんどんどんどん。>>教わったとおり、
巣箱を開けて箱をたたいていると。
>>うわっ、いたっ、刺された感
じがする。
もうすでに刺された。
>>はるき、
蜜蜂に指先を刺されてしまった。
初めて体験する蜂蜜の採取。
>>写真はいいですか?
>>もう一個持っていって、