2019/02/18(月) 22:25〜23:10 プロフェッショナル 仕事の流儀「笑わせたい男の、笑えない日々〜小籔千豊〜」[解][字]
果たして 観客はどう受け止めるのか。
何これ~。
久しぶりやな~。
でっかい便所のボールみたいなの
出てきたやん。(笑い)
妖精もいろんなタイプがあるからな。
え タイプ?
世界中にいろんな支部があんねん。
支部?そやで。
アメリカ支部 フランス支部
イギリス支部 あと新世界支部。
えらい狭いな そこ。
(笑い)
小籔の不安をよそに 客席からは
ひっきりなしに笑いが起きた。
(笑い)
あんたが苦労かけたからハゲたんやと言うとんねん。
どんだけ苦労かけてん。
あんたが かけた苦労の数だけ毛 抜けたと思えよ。
涙の数だけ みたいに言うな。
あぁ あなた。おとん。
フサフサやん。
ほんまに フサフサやん。(笑い)
(拍手)
昼の初演。 手応えは 上々。
しかし 2時間後の公演に向け
休む間もなく台本の修正に取りかかった。
客の反応や演じる時間帯 客層によって
芝居を事細かに変えていくのが→
小籔の真骨頂だ。
あんたがかけた苦労の数だけ髪 抜けたと思えよ。
苦労の数だけって お前
涙の数だけ みたいに言うな。
(笑い)
♪♪「苦労の数だけ 髪が抜けるよアスファルトに咲く花のように」
そこ普通やん それ。
(笑い)
公演初日は 大きな笑いと共に
過ぎていった。
だが 一週間後の公演最終日。
座長就任以来最大のトラブルが 待ち受けていた。
朝7時58分。 大阪が 揺れた。
3時間後。 小籔 出勤。
(取材者)大丈夫でした。
公演まで1時間。
だが 出演者の半数しか集まっていない。
誰もが 公演は不可能だと諦めていた。しかし。
代役を次々に立て
それに合わせて台本を変えていく。
見学に来ていた座員まで 総動員。
はい 分かりました。
どうも~。
(拍手)
こんにちは。
客の入りは 4割程度。小籔は 語りかけた。
♪♪~
サボってばっかりやったらろくな人間になれへんぞ!
そんな文句ばっかり言うとったらな
また口とんがって→
もっと ひょっとこになるぞ。
誰が ひょっとこやねん ほんまに。
おい! 手伝え言うたら手伝え お前は。
ほっとこ ほっとこ。
うるさい 手伝え!
ひょっとこ ひょっとこ。
誰が ひょっとこ ひょっとこや。
あなた。おとん。
むちゃむちゃイケメンやん!
爽やか~。(笑い)
それぞれが持ち場を勤め上げ
笑いを巻き起こした。
(拍手)
お疲れさまでした~。
幕閉まる時に 「お~」。
小籔さんは 1973年 大阪生まれ。
タイガースと お笑いが大好きな
生っ粋の関西人。
運命を決めたのは 高校2年の時に見た
お笑いライブ。
小籔さんは
中学時代の同級生と→
漫才コンビを結成。
お前 面長やんけ!面長ちゃうわ!
いや そうやん。
この会場で一番面長 お前やで 多分!
どうでしょ~う。
1年目で頭角を現し すぐに芸人一本で食べていけるまでになった。
(司会)優秀賞は ビリジアンさんです。
でも 転機は突然訪れた。
27歳の春。 相方から こう告げられた。
小籔さんは 芸人引退を決意した。
でも 結婚を目前に控えていたため
安定した職を探す必要があった。
そんな時 声がかかった。
「新喜劇を やらないか?」。
あ 君たちがいて あ 僕がいる。
毎日公演があり スケジュールも固定。
「お笑い界の 公務員や」 と思った。
けれど 入ってみて愕然とした。
漫才師としての芸歴は関係なし。