2019/02/19(火) 23:55〜00:40 ブラタモリ「#124 福井」[解][字][再]
ええ。 だんだん 山が見えてきましたよ。
よいしょ。
一乗谷ですね。
アハハッ。
(小野)おっ。
(小野)定刻でしたか?
一乗谷駅から 東へ500m。
川のほとりに やって来ました。
まず ここで一乗谷の地形を確認してみましょう!
あっ!
≪こんにちは。
こんにちは。
どうも どうも。
福井市の自然史博物館 吉澤です。
福井の地形・地質に詳しい吉澤康暢さん。
「東尋坊」以来
2回目の登場です。
この川ですか。
(吉澤)ええ。 足羽川ですね。
足羽川。
(吉澤)そうですね。ありますね。
あそこにも書いてありますけれども。
(吉澤)ええ 「一乗谷川」といいます。
足羽川に注ぎ込む支流が
削ってできたのが→
この一乗谷。
奥行き1.7kmの小さな谷の中になんと→
1万人が暮らしていたと
言われています。
どうでしょう?
おっ すばらしい。
大きいでしょう。
タモリさんが見つけた この巨大な石組み。一体 何なんでしょう?
ヒントが すぐそばにあるんです。
「城戸ノ内」。(小野)城の戸…
ですから まさに…
それが この城戸だったっていうことになります。
もともと険しい山に囲われた
一乗谷ですが→
当時は 更に 谷の一番狭い所を
門で閉めきっていました。
大きな石は
町を守るためのものだったんです。
そうですね。
あっ そうなんですか。無い! 無いです。
(小野)そう言われると困るんですけど…
あとで また説明しますが。
まず要害を。
鉄壁の門を抜けるといよいよ 城下町の中へ。
谷の中にあった戦国の町って
どんなものなんでしょう?
おっ?
何か だんだん見えてまいりましたね。
あそこ。
ほぉ~。
目の前に広がるのは 水路や礎石の跡。
戦国時代の町並みがそのまま発見されたエリアです。
道路の幅や 家の大きさまで
判明しています。
ここは 庶民が暮らしていた町屋の跡。
一乗谷の人々の暮らしぶりを見ていきましょう。
この一軒を見て頂きましょうか。
はい。
あれは いかがですか?
(小野)そうです。 こっから見て頂きたいのは実は それなんですよね。→
ず~っと見渡すと 井戸は…
全部 井戸がありますね。
それじゃ…
深さは このあともうちょっと ありますね。
70~80cmぐらいの
深さなんですけどもね。
これ?
はい。
(笑い声)
おっ 岩風呂になりましたか。
(小野)おっ!
これを見て下さい。
便器。
これ 前に こうあるやつね。そうです。→
和式の便所って 昔は
板が こう差し込まれていて→
前が こう 立ち上がってたんですね。
へえ~ そうなんですか。
まさに金隠し。
ああ…。
(笑い声)
…という笑い話があるんですけど。
これ実は 全国で初めて…。
(笑い声)
あっ そうですか!
(笑い声)
トイレや井戸を共同で使うことが
珍しくなかった戦国時代。
ところが 一乗谷では
庶民の家 一軒一軒にまで→
トイレと井戸があることが
分かったんです。
計画的にインフラが整備された
先進都市だったんですね。
一乗谷がすごいのは