2019/02/19(火) 23:55〜00:40 ブラタモリ「#124 福井」[解][字][再]


これだけじゃありません。
時代の最先端を行く職業の人も
住んでいたんです。
はい。

ありますね。
(小野)もちろんです。
(小野)そうです。あ そうですか。
武士の家…。
さあ どんな商売でしょう?
(小野)これは…


(小野)ここには?これ何だ…。
へえ~!
この屋敷から発見されたのは中国の医学書。
最先端の医療技術を持った医者が
住んでいたことが分かります。
この他にも 一乗谷では
貴重な遺物が続々と発見されています。
国の重要文化財に指定されたものは
なんと 2000点以上!
でも なぜ これほど良い状態で
保存されていたんでしょう?
(小野)そうです。
で この上に…。
土を張ってしまうんです。
はぁ~!
人々が逃げ 町が燃やされたあと
なんと この一帯は水田に。
しかし そのために
一乗谷は 400年もの間→
真空パックのように
保存されていたんです。
さっきの…
おっしゃるとおりです。
へえ~。
奇跡的な条件が重なったおかげで明らかになった→
戦国時代の城下町の全貌。
発掘の成果を生かして 一乗谷には→
更に びっくりするものが できたんです。
これ何ですか?
(小野)はい やってみました。

(小野)はい。
はい そのとおりです。
ここは 朝倉の家臣が住んでいた武家屋敷のエリア。
発掘の結果 明らかになった
間取りや遺物を手がかりに→
リアルに再現されています。
ところが この町並みの中にはちょっと変なものがあるんです。
だけど…。
武家屋敷の中になぜか突然 小さな建物。
しかも これまであった大きな土塀も
見当たりませんねぇ。
あ…。
(話し声)
え? 井戸があります。
(話し声)
(小野)どうぞ。
(話し声)はあ。
あけっつぁまっちゅう
ご家来がいるんやけどな。
あけっつぁま?
おう。
なんでも 明智光秀様とかいうてな→
なかなか頭の切れるええご家来なそうな。
ほうなんけ~。
この間もの→
ほら 一向一揆
あれ せめなってきなってても→
うめえこと
おさめなったんにゃがな。これ 一応…
(話し声)

これでは話が あれですので…。
(手をたたく音)
あ そうなるんですか。
まあ ご覧のとおり…
そうです そうです。
通常 城下町では→
武士が住むエリアと 商人が住むエリアははっきりと分かれています。
このように
隣り合って建つことは珍しいんです。
それじゃあ…
見てみたいと…。はい。(手をたたく音)
(小野)あ~ さすが。
この山を売るから また…。
(話し声)
(話し声)フフフフッ。
(手をたたく音)
聞こえない…。
(笑い声)
経済活動。
その活動が中心になってきて…
へえ~。へえ~。
武士が住むエリアを
商人に明け渡すほど→
経済が重視されていた 一乗谷。
この不思議な町並みはその繁栄を物語るものだったんです。
でも なぜ こんな山奥に
それほど豊かな町ができたんでしょう?
その答えを求めて
一乗谷の中心地にやって来ました。
あっ そうですか。