では早速、
芦屋川に沿って、調査スタート。
>>私が生まれて初めてね、
登山靴らしきものを履いて登った
のが、この芦屋ロックガーデン。
>>そうなんですか。
>>中学1年生のときに、それか
ら、何度か登って、最後に登った
んが、
20代の半ばですから。
四十数年前。
>>四十数年前?
>>もうこの辺からですね、いよ
いよ、
六根山中に入って行くいう感じになりますね。
>>そうですね。
>>ああ、
やっと山登り感になってきたね。
>>そうですね。
>>あっ、書いてありますね、ロ
ックガーデンね。
>>着きましたね。
>>この奥に滝があります。
高座の滝ですね。
おはようございます。
>>おはようございます。
>>ご苦労さまです。
これが高座の滝ですけれども、な
かなか、
水量がちょうどいいぐらいでね。
>>落差10メートルの清流、高座の滝。
かつては修験道の修行場としても
利用されていたそうです。
六甲山の登山の歴史は古く、明治
時代にまでさかのぼります。
政府がイギリスから、
今の大阪造幣局に招いた、
冶金技師で登山家のウィリアム・
ゴーランドが、
日本で初めて山の装備を身につけ、
近代登山を行ったのが始まりです。
>>それまで日本で山登るいうた
ら、
宗教的な山岳信仰の対象やから、
そこにお参りするいうのが山登り。
近代登山というのはそうじゃなく
て、
登ること自体がスポーツという。
そしてね、あそこ、
岩の上にレリーフがあるの分かり
ます?
>>あの、人の顔ですか?
>>あの方が、
藤木九三さんという方で、日本の
ロッククライミングの原点みたい
な方なんです。
そしてこの辺りを芦屋ロックガー
デンと名付けた方なんですよ。
>>新聞記者であり、登山家でも
あった藤木さんは、大正時代、そ
れまで日本では知られていなかっ
たロッククライミングの技術をヨ
ーロッパから導入し、
日本初の岩登りを専門とするグル
ープ、ロッククライミングクラブ
を結成。
そして六甲山を活動の場としたため、芦屋ロックガーデンは、
日本のロッククライミング発祥の
地といわれているんです。
本格的なトレーニングができる岸
壁も残っており、
今でも多くのクライマーがその技
術を磨いています。
高座の滝を後にした調査隊。
序盤から容赦なく、険しい岩場が続きます。
すると、
思わぬ注意書きが。
>>イノシシって書いてあります
けども、
この辺、
いっぱいイノシシ出るんです。
>>こちらは先日、
スタッフが登ったときの映像。
野生のイノシシと遭遇することも
ありますので、注意してください
ね。
>>すごいな、
これもね。
>>これは急ですね。
>>なんやこれ、
全部自然やからね。
こういう岩見たら、
感動しない?>>これ、なんですか?
>>岩が落ちないように止めてる
わけ。
誰かがこうして、昔のままに残し
てるわけね。
>>多くの登山客に愛され、
現存している岩場。と、ここで私、黒木、重大なこと
に気付きました。