（東雲）言えよ俺と冬木 どっちがいい？
（香織）東雲さん…
≪俺に落ちろ≫
[外:C35C7E6816E10BE8304F2D876426C9E7]（美和）遥斗？
美和？拓馬さんを潰しに来たんでしょ？
拓馬さんに何もしないで
お前の幸せを邪魔するつもりはないよ
ごめん
ほんと世話の焼ける女
今度は逃げんなよ
将来 こういうソファーに座れたらいいなと思って
あなたが本当に愛しているのは
拓馬さんの奥さんだった
待って あっ…
だったら どうして私を抱いたの!?
もう私に関わらないで
≪香織…≫
≪もうその名を呼ぶことも
ないだろう≫
≪もっと早く 出会えていれば…≫
≪自業自得ですよ≫
なんで？
どうしてここに？
知ってますよ 全部
あなたが美和さんとつきあってたことも
あの女が拓馬くんと
不倫してたことも
お前 冬木部長の…
いとこなの
だから 何でも知ってる
私は美和さんとあなたが会ってるところを
あの女に見せたかっただけ
あの女が傷つけばいいなと思って
お前…
私は前島香織がめちゃくちゃになれば
何でもいいんで
なんで そんな顔するんですか？
言いましたよね
あなたの味方だって
潰したかったんでしょう？
前島香織のこと
それとも…
復讐を忘れて心を奪われたとか？
つまんね
まだ終わりじゃないんで
≪まだ終わりじゃない≫
≪終わったと思ってた≫
≪これ以上
傷つくことなんてないと≫
≪でも…≫
≪甘かった≫
≪深い愛の業≫
≪私はまだそこに足を踏み入れただけに
すぎなかった≫
ちょっと小野さんと打ち合わせ行ってくる
これ 千寿庵の発注書いたから
千夏に渡してくれる？
すみません 私もこのあと
東雲さんと打ち合わせで
えっ？
（心臓の鼓動）
（礼子）青木さんの件で
そっか…
≪「東雲さん」
その名前を聞くだけで
反応してしまう自分≫
≪バカ≫
あっ 千夏 千寿庵の発注書
お願いできる？
分かりました
もう出れる？はい じゃあお願いね
はい
≪ただの一度もこっちを見てくれない≫
♪♪～
♪♪～
≪これでよかったんだ≫
≪最初から 俺と香織は
永遠に結ばれることはない≫
≪なのに どうして こんなに…≫
≪どうして こんなに切ないの…≫
≪東雲さんは私を憎んでる≫
≪そのことで
もう十分泣いたはずなのに≫
２人で髪でも切りに行く？
えっ？
へこんだ時はさ 髪切って
忘れる人もいるっていうでしょ
うん
髪 ２人でばっさり
なんで 小野さんまで
一緒に切るんですか？
俺もへこんでるから
えっ？
前島さんがへこんでると
俺もへこむからさ
でも この髪形
気に入ってんだけどな
大丈夫です
もう吹っ切れましたから
失恋の一番の薬は新しい恋だよ