2019/04/23(火) 04:02〜04:30 ダーウィンが来た!「北海道・知床に大集結!海の王者シャチ」[解][字][再]

ズラリと並んで泳ぐのは…
今回 ほとんど
観察されたことがなかった→
一列に並ぶ奇妙な行動の一部始終を
克明にとらえることに成功しました。
映像が撮影されたのは
なんと日本。
シャチの生息地であることが
分かってきました。
番組では 研究者の…
驚きの理由が明らかに!
♪♪~
そして 流氷がとける春から夏までの間。
この海に 巨大なお客が姿を現します。
今日の主人公…
体長は 最大で10m。
体重は10トンにもなります。
船と比べると このとおり。
ホント 大きいですね~!
あっ 飛びました!
大きな体をものともしない豪快なジャンプ。
さすがは海の王者です。
シャチは 家族ごとに10頭ほどの群れを作って暮らします。
小さな子どもを見つけました。
知床の海は シャチの子育ての場になっているんです。
子どもが お母さんの下に潜り込んで→
しきりに おなかをつついています。
シャチは 私たちと同じ哺乳類。
お母さんにお乳をせがんでいるんです。
親子は いつも一緒。


おや? お母さんのまねをして子どもも背泳ぎです。
今度は 親子で同時に
水面から顔を出しました。
仲がいいですね~。
知床で多くシャチが見られるのは4月から6月にかけての およそ3か月間。
その生息密度は
世界でもトップクラスだといいます。
しかも この海では
他では ほとんど例のない→
不思議な行動が観察されています。
たびたび目撃されているんです。
時に 横一列に並んで泳ぐ シャチの大群。
その謎に迫るため5つの大学からなる研究チームが→
2012年から調査を行ってきました。
私たちは 2017年からその調査に同行させてもらいました。
調査の基本は写真撮影。
写真を頼りに 体の模様やヒレの形で一頭一頭を見分けるんです。
こうした地道な調査の結果
これまでに 400頭を超すシャチが→
知床に来ていることが分かってきました。
船の上からだけではその暮らしに迫ることはできません。
そんな神出鬼没の
シャチの追跡を担当するのは→
北海道大学の 三谷博士です。
博士が用意したのは 小型の…
これをシャチの体に取り付け
行動を追う作戦です。
発信器は 自然に外れるまでの
ひと月ほどの間→
シャチの居場所や 潜った深さなどの


記録を知らせてくれます。
海の中で シャチは
一体 何をしているのか?
発信器からのデータから
予想外の結果が明らかになりました。
これは 発信器から送られてきた
シャチの潜水の記録です。
予想外だったのは その深さ。
これまで シャチの潜れる深さは260mほどと考えられていました。
しかし 知床のシャチは その深さを
頻繁に超えていることが分かります。
最深記録は なんと
736mにも達していました。
調査で明らかになった
シャチの 常識を覆す行動。
知床のシャチは 研究者も驚く
独自の生態を持っていたんです。
それは面白いかなと思います。
では…
研究チームは 行動を
より詳しく調べることにしました。
用意したのは「ビデオロガー」
という装置。
小型のカメラや 動きを記録する
センサーがついています。
これを吸盤でシャチに取り付け
深海での行動を自ら撮影させる作戦です。
成功したかに思われましたが…。
何度も挑戦しますがなかなか思うようにはいきません。
そして 試行錯誤を続けること数日間。

ようやく成功です。
ビデオロガーは 自動的に外れるまでの
3時間 映像を記録し続けます。
果たして うまくいくでしょうか?
無事に回収成功。早速 見てみましょう。
これは装着の直後の映像。
2頭のシャチが近づいてきました。
しかし すぐに移動し始めました。
幸い それほど気にしてはいないようです。
水面で息を吸って… 潜っていきます。