映っています。
その直後 目の前に 魚の大群が
現れました。
今度は 海面に向かって急浮上。
あっ ペンギンが4羽います。
よく見ると 魚の群れを囲い込み
海面に追い詰めているようです。
映像を分析した結果
マゼランペンギンは 群れで協力して→
獲物を海面に追い込むことで 効率的に
捕まえていることがわかったんです。
海から続々と親鳥たちが戻ってきました。
(鳴き声)
親鳥が狩りから戻るまでの間→
ヒナは 何日も待たなくてはならないことがあります。
ヒナの運命は
親鳥の頑張りに かかっています。
そんなヒナを狙うものがいます。
天敵の カモメです。
あっ! こちらは大ピンチ!
うっかり巣から出てしまったヒナがカモメに狙われています。
ヒナは くちばしを上げて 必死の抵抗!
カモメが離れました。
逃げるなら今しかありません!
何とか巣にたどりつきました。
動き回れるようになる このころのヒナが
最も天敵に狙われやすいんです。
夜。
ペンギンの巣穴に何やら怪しい生きものがやってきました。
アルマジロです。
主食は 昆虫や死んだ動物の肉ですが→
ペンギンの卵やヒナを
食べることもあるといわれています。
ヒナたちは大丈夫でしょうか?
親鳥は見当たりません。
夜はカモメが活動しないので
巣を離れることもあるんです。
このままでは ヒナがいつ襲われても
おかしくありません。
その時です!
親鳥が戻ってきました。
ホント 危ないところでした。
昼も夜も危険がいっぱい。
親鳥は 休まる時がありません。
♪♪~
アルゼンチンの荒野に暮らす
マゼランペンギン。
近年増えてきた異常気象が
その命を脅かしています。
これまで 気温が30℃を超えることは
まずありませんでしたが→
最近は 40℃を超すことも。
そうなると 砂地はまさに しゃく熱地獄。
暑さのため ひと夏で1割を超えるヒナが
命を落としたこともあります。
猛暑が引き起こす大雨は
さらに やっかい。
砂地に濁流ができるほど
すさまじい雨が降った年もありました。
水をはじく羽がないヒナには
致命的です。
この年生まれたヒナの半数が
命を落としました。
そして近年 海の環境が変わったことも
ペンギンを苦しめています。
プンタトンボのペンギンは 主に巣から
350km以内で狩りをしていました。
しかし 20年ほど前から
魚の分布が変わり→
今では 600km以上離れた
海まで行くことも。
そのため 親の帰りが遅れ
餓死するヒナが増えたんです。
プンタトンボのペンギンの数は→
ここ30年間で4割以上も減りました。
異常気象や狩り場の変化など→
マゼランペンギンを取り巻く環境は悪化しています。
ペンギンたちは その試練とも闘いながら
命をつないでいるんです。
ヒナたちが生まれて およそ1か月。
ずいぶん大きくなってきました。
動きも活発になって
巣の外に出ることが増えています。
でも 巣の周りには
あの恐ろしいカモメが待ち構えています。
あっ このヒナは カモメの目の前に…。
ヒナが背中を向けた その時です。
あっ!
カモメが食べたのはヒナの食べ残しでした。
ヒナが この大きさになると
もうカモメに襲われる心配はありません。
海辺には 水浴びを楽しむ親鳥の姿。
子育ては ようやく一段落です。
浜辺で休む群れの中に
見慣れない1羽を見つけました。
体の色が薄い このペンギン。
前の年に生まれた1歳の若者です。
♪♪~
独り立ちはしていますが 子育てを始めるには あと4年ほどかかります。
♪♪~