こんなに人に慣れているシカたちですが→
大群が道路を駆け抜け…。
世界でも奈良でしか見られないシカたちの世界が広がっています。
野山で暮らす一般的なシカと比べて
全く違うのが その性格。
子どもたちに囲まれても
へっちゃらです。
私も お邪魔しました。
シカたちを間近でご覧になっていかがですか？
奈良公園が広がり 東大寺や
春日大社などが建ち並ぶエリアです。
いったい どんなふうに
暮らしているんでしょう？
その１日を
私も観察することにしました。
朝５時過ぎ。
今 あそこ…
やって来たのは広い芝生。
こうした場所が森の周りに何か所もあります。
お目当ては この芝でした。
草をプチプチプチプチってかみちぎる音が聞こえますね。
なかなかの大食漢です。
夕方 再び芝生に集まるシカたち。
辺りが暗くなると
行列を作って動きだしました。
車が待ってる中を
シカたち ゆっくり歩いていきますね。
寝ぐらの森へと帰っていきます。
森の中に入ってみると…。
いたいた いたいた。
かつて天敵だったオオカミはもういませんが→
はるか昔
タケミカヅチノミコトという神様が→
人の姿をして現れた神様がまたがるのは
立派な角を持つ 白いオスジカ。
奈良の人たちに
特別視されてきました。
戦後 シカを大切にしようという
機運が高まり→
これほど長い歴史の中で→
奈良の地元の人たちと シカとの間にある独特の距離感です。
この独特の関係こそ 長年 この街の中で→
産まれました！
すぐにお乳を飲み始める赤ちゃん。
赤ちゃんが立ち上がりました。
さあ まずは こちらから。
この木 何か気づきませんか？
どういうこと？
こんな風景になるんです。
まるで宝石。
オオセンチコガネです。
実は シカのフンを食べるんです。
シカと共に生きてきた 小さな命です。
人々が大切に守ってきた巨木の森。
こちらは 出産を終えたお母さん。
おや？ こちらは もう歩き始めています。
ふだんは人に慣れているシカですが子育て中は とても神経質になるんです。
お母さんが 周りの人に攻撃を始めました。
ふだんのおとなしい姿とは大違いです。
シカの保護活動を担う皆さんです。
あ そうなんだ。
うん？ どこに連れて行かれるんですか？
でも さっき外で出産しているメスもいましたよね？
ええ。 全てのメスジカを保護するのは
実際には とても難しいんです。
（鳴き声）
（鳴き声）
お母さんではありませんでした。
なかなか戻ってきません。
母ジカは我が子を
匂いで嗅ぎ分けると言われています。
よその子どもにお乳をあげることは
ほとんどないんです。
夕方になっても
お母さんは現れませんでした。
目には傷。
おなかが へこんでいます。
カラスに襲われてしまったようです。
実は これも奈良のシカの知られざる現実。
７月中旬。
大きく成長した子ジカたち。
親子そろって
勢いよく飛び出していきます。
夏の夕方
交差点がシカで埋め尽くされていきます。
え～！
理由は まだわかっていません。
この街で
長い歴史を共に歩んできた 人とシカ。
♪♪～
奈良の街で暮らすシカたちの物語。
シカの常識を覆す戦いが巻き起こります。
第２弾の放送は秋頃の予定です。お楽しみに！
2019/05/19(日) 19:30〜20:00
ＮＨＫ総合１・鹿児島
ダーウィンが来た！「世界でも奈良だけ！ 野生のシカ 古都に生きる」[解][字]
ご存じ、奈良のシカたちに、番組初の長期密着。ふだんおとなしい性格なのに、突然人を攻撃したり、謎の大集結をしたり。野生動物として生きるシカたちの驚きの物語！
詳細情報
番組内容
シカたちが暮らすのは、春日大社や東大寺が建ち並ぶ奈良公園の一角。現在千頭以上が暮らしている。これほどの数が街なかで暮らしている例は、世界的にも極めてまれ。千年以上も昔から「神の使い」として人々から大切にされ、国の天然記念物にも指定されている。一見穏やかなシカたちだが、その生活に密着してみると、野生動物ならではのたくましさに満ちていた。春から夏、奈良のシカたちの知られざる姿に迫る。歌：ＭＩＳＩＡ
出演者
【語り】和久田麻由子，龍田直樹，豊嶋真千子，山田孝之，水瀬いのり
ジャンル :
ドキュメンタリー／教養 – 自然・動物・環境
趣味／教育 – 旅・釣り・アウトドア