かつてにぎわっていた土湯温泉。
バブル崩壊に
東日本大震災が追い打ちをかけ
16軒のうち5軒の旅館が
廃業に追い込まれました。
それをこの発電施設が
救ったのです。
≫この発電施設が
日本の衰退した温泉街を救う
モデルケースとして
注目されることで
土湯温泉自体の魅力も伝わり
徐々に観光客が戻ってきたといいます。
次に活用したのは
震災による廃業旅館です。
≫震災で廃業した旅館は
この8年ですべて新しくなりました。
こちらの建物は
こけしをメインに
観光交流センターとして
再整備されました。
更に、旅館の後継者など
若い世代が先導して
町のにぎわい作りに
取り組んでいます。
渡邉萌さん、32歳。
2年前まで横浜で働いていましたが
実家の旅館がホテルを
オープンするのに合わせて
ふるさとに帰ってきました。
≫渡邉さんのアイデアを取り入れたホテルがこちら。
土湯温泉初の素泊まり専用です。
≫廃業旅館から生まれ変わったこのホテルは
とにかくリーズナブル。
周りでは1泊1万2000~3000円からが相場ですが
ここなら3500円で
宿泊できます。
利用客の3割は
外国人観光客です。
≫素泊まりという選択肢が
できたことで
土湯を訪れる新たな客層が
年々増えているといいます。
≫更に、温泉発電で温められた
山の湧き水を使って
新たなグルメスポットが
誕生しています。
≫地元にあるものを利用して
震災からV字回復を遂げた
土湯温泉。
今、ひそかな人気となっている
家族で楽しめる
アトラクションが…。
≫こちらは
1回1000円で挑戦できる
エビ釣り。
釣ったエビは塩焼きにして食べることができます。
≫このエビは東南アジア原産の
オニテナガエビ。
温泉発電によって生まれる
大量の温水を生かして
2年前から
このエビの養殖を始めました。
先週土曜日。
温泉街の復興を祝うお祭りには多くの人が訪れました。
思いも新たに、土湯温泉の挑戦は
まだまだ続きます。
≫本当に見事にピンチを
チャンスに変えましたね。
≫そうなんですよ。
追い込まれたからできたって
加藤さんも
おっしゃっていたんですね。
≫木が看板を
ぺろりと平らげようとしている
そんな情報をもとに
現地を訪れてみると
驚きの事態になっていました。
≫これは12年前埼玉県寄居町の
林道で撮られた衝撃の1枚。
≫言われるままに現場へ向かうと…。
≫見事に覆われちゃっています。
けど、これ同じものですね。
埼玉県の「玉県」が
かろうじて見えます。
≫あれから12年が過ぎ
看板はもうのみ込まれる寸前です。
≫近くの神社にも…。
≫本当だ!食い込んでますね。
≫そもそもこの看板
林野庁が山火事の防止を
呼びかけるもの。
なぜ、こんな現象が起こるのでしょうか。
≫また、看板を覆っているのは
樹皮なので
樹木自体は健康だといいます。
≫工場で廃プラスチックなどを焼く火事があり
現在も消火活動が続いています。
≫ものすごい勢いで黒い煙が立ち上っています。
時折