はい。
(木村)大丈夫ですか?
はい。
木村は あえて 英明さんに
手伝ってほしいと伝えた。
下と上を持って 回りますか?
そうですね。
いいですか。
はい じゃ お願いします。
その手で 母の重みを感じてもらいたい。
はい ありがとうございます。
続く化粧にも
英明さんの手を借りることにした。
母が好きだった色を思い出してもらう。
英明さんの記憶の中にある強く優しい母の表情。
仏衣に着せ替え 最後の支度を行う。
ここでも 木村は英明さんの手を借りた。
死は悲しい。
だが その悲しみも明日へつなげられたらと 木村は思う。
翌日。 最後のお別れの日を迎えた。
棺の中に入れるものを選んでいる時だった。
(木村)ありがとうございます。
最後の夜を 母と過ごす中であふれ出た思いがあったという。
ありがとうございます。
♪♪~
はい。
♪♪~
英明さんは 前を向いていた。
♪♪~(主題歌)
♪♪~
人を送るということに正解や完璧っていうのはないと思います。
なので もっとこうしてあげたいとか
もっとできるとか→
そういった思いを持ち続けられることが→
プロなんじゃないかなというふうに思います。
♪♪~
♪♪~
2019/06/04(火) 00:20〜01:10
NHK総合1・鹿児島
プロフェッショナル 仕事の流儀▽亡き人を悼み、魂をおくる〜納棺師・木村光希[解][字][再]
亡き人を悼み、送る「おくりびと」。木村光希は、今注目を集める若き納棺師。その納棺では、みなが晴れやかな表情を見せる。誰もが迎える別れの時。悼みと再生の物語。
詳細情報
番組内容
映画「おくりびと」で描かれた、亡き人を悼み送る、納棺師の仕事。今、その世界で注目される若き納棺師がいる。木村光希、30歳。生前の表情を取り戻し、亡き人の尊厳を保つ静謐な儀式に加え、送る人たちの思いや果たせなかった後悔までをもくみとり、一期一会の葬送を作り出す。全国から依頼が届く木村の納棺では、みなが晴れやかな表情を浮かべる。「死があるからこそ、生が輝く」。生と死の狭間を紡ぐ若き納棺師の仕事の現場。
出演者
【出演】納棺師…木村光希,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化