2019/06/04(火) 16:50〜18:15 スーパーJチャンネル[字]


面白いぜ、サラリーマン漁師。
≫水揚げされる大量のブリ。
≫高知県室戸市の椎名大敷組合。
≫漁師たちにとって
船の上は、いわば戦場だ。
とはいえ、ここにいる漁師たち
百戦錬磨の海の男ばかりじゃない。
≫実は、各地から
室戸へ移住してきた新米漁師が
少なくないのだ。
そこには、過疎高齢化が進むこの地区の切実な事情があった。
≫そこで白羽の矢が立ったのが
移住者であった。
≫サラリーマン漁師?

その募集パンフレットには…。
「勤務地 沖から10分」
「他の仕事には戻れん」などのキャッチコピーが躍る。
≫過疎化が進む
高知県室戸市にある
椎名大敷組合。


室戸に移住して漁師になりませんかと
呼びかけている。
そのキャッチコピーが
「面白いぜ
サラリーマン漁師」。
午前5時…。
≫なんとタイムカードで勤務時間を管理。
ここから、サラリーマン漁師の
1日が始まる。
≫元営業マンの
川島将さん、44歳。
5年前に、横浜から
妻と3人の子どもを連れ
室戸へ移住。
サラリーマン漁師になった。
午前5時30分。
組合の漁船に乗り込み、出港!
≫波は穏やか。
すると…。
≫美しい朝焼けを
眺めながらの通勤。
≫漁場には
わずか10分で到着。
椎名大敷組合の漁の手法は
大型定置網漁。
≫魚の回遊するポイントに
あらかじめ設置していた網を引き揚げ
そこにかかっていた魚を
大きなたも網ですくい上げる方法だ。
≫移住サラリーマン漁師

川島さんも
見事な働きぶりだが…。
≫初日から現場に出て船酔いを克服することが
サラリーマン漁師の
最初の試練だという。
入社1か月後には
すっかり慣れた川島さん。
今では立派な戦力だ。
≫およそ2時間の漁を終えると港へ戻り、選別作業。
ブリは重さによって分ける。
ほかにもイシダイやイサキスルメイカなど
定置網ならではの
バラエティーに富んだ海産物を
種類や大きさ別に種分けする。
≫午前9時30分楽しみな時間だ。
自分たちで水揚げしたばかりの
海の幸を囲み、朝食。
ちなみに、料金は無料。
≫それにしても川島さんはなぜ、この地に移住し
漁師になったのか?
≫夫婦そろって、自然豊かな海の近くで暮らしたいと
考えていたという川島さん。
自分で船を持つ必要もなければ長期間、漁に出る必要もない。
そんな
サラリーマン漁師の存在を知り
移住に迷いはなかったという。
ただ、当初1つだけ計算外だったことが。
≫勤務は週に6日。
土曜日が休日。
朝は早いが、午後3時前には

全ての仕事が終了する。
椎名大敷組合がある
室戸市椎名地区。
過疎高齢化が深刻だ。
≫そんなこの町で漁師の後継者不足を解消しようと
組合が打ち出した
キャッチコピーが
サラリーマン漁師だった。
≫初任給は25万円で年に1回ボーナスも出る。
勤務時間や収入が
不安定なイメージを払拭しようと
サラリーマン漁師という名称で
従業員を募集。
この1年で
2人が県外から室戸に移住し
就職したという。
≫この日も海に出た
移住サラリーマン漁師
川島さん。
すると、ある異変が。