今日の主人公は…
かわいいですねえ。
今回 私たちは これまでほとんど撮影されたことがなかった→
野生の赤ちゃんに
長期密着することに成功しました。
研究者が
40年にわたって観察している群れが→
まれに見る
ベビーラッシュを迎えたんです。
偶然にも 複数のメスが
一斉に出産時期を迎えるという→
絶好の撮影のチャンス。
密着取材から ライオンの意外な育児術がいくつも見えてきました。
その一つが おばあちゃんの活躍。
多忙な母親に代わって おばあちゃんが赤ちゃんの世話を買って出るんです。
さらに 縄張り争いに明け暮れるオスが→
赤ちゃんを 文字どおりの猫かわいがり。
子ぼんのうぶりを発揮します。
かわいい赤ちゃんが続々登場!
ライオンの
知られざる育児術を大公開します。
♪♪~
ライオンの赤ちゃんを撮影するために向かったのは→
タンザニアの
セレンゲティ国立公園です。
まずは研究者の案内で ベビーラッシュを
迎えている群れを探します。
こちらが お目当ての群れ。
「セロネラ群れ」です。
メンバーは全部で23頭。
普通 ライオンの群れは10頭ほどなので かなりの大所帯です。
立派な大人のオスが3頭。
この群れの あるじたちです。
でも 見つかるのは 大人と若者ばかり。
赤ちゃんの姿は どこにもありません。
群れの縄張りの中を くまなく探します。
小さな岩山のそばを通ったときのこと。
1頭のメスを見つけました。
群れから離れた こんな場所で一体 何をしているんでしょう?
あ お乳が張っています。
子育て中のお母さんに違いありません。
でも 赤ちゃんはいないですねえ。
声を出しました。
草の中で何か動いています。
ついに見つけました。 赤ちゃんです!
岩山に隠れていたんですね。
赤ちゃんは2匹。 生後1か月ほどです。
まだ歩けるようになったばかり。
兄弟で じゃれ合う姿は→
まるで子ネコみたいですねえ。
実は ライオンのメスは群れから離れた岩場や草むらなどで→
1頭だけで 赤ちゃんを
産んで育てるんです。
赤ちゃんが歩きだしました。
お母さんにお乳をもらうのかと思ったら→
あれ? 通り過ぎていきます。
そして その先にもう1頭 別のメスがいました。
研究者によると
このメスは 赤ちゃんの…
その間 たった…
これは かなりの重労働。
でも このお母さんは
まだ若く 今回が初めての出産。
「ヘルパー」として子育てを
手伝うことがあるんです。
しばらくすると
赤ちゃんたちが岩場に身を隠しました。
伸びをしているのは お母さん。
狩りに出かけるんです。
見つけたのは イボイノシシ。
これは チャンスです。
追う お母さん。
残念!惜しいところで逃げられてしまいました。
まだ若い新米お母さんにとって
狩りは簡単ではないんです。
夕方になりました。
岩場では なかなか戻ってこないお母さんの代わりに→
おばあちゃんが
赤ちゃんを見守っていました。
おなかがすいたのか
お乳をねだる赤ちゃんたち。
でも おばあちゃんはお乳が出ません。
そのときです。
お母さんの声です。
(お母さんの声)
狩りに成功したのか
ようやく戻ってきました。
お母さん 留守番をしていた赤ちゃんを→
そして かわりに赤ちゃんの面倒を見てくれていた→
おばあちゃんにも ご挨拶。
おばあちゃんが若いママの子育てを手伝うなんて→
なんだか人間の家族みたいですね。
さらに別の日。
これまで研究者も
ほとんど見たことがないという→
驚きの育児術を目撃しました。
岩の上に生後1か月ほどの赤ちゃんがいます。
そして その下には 大人のメスが3頭。
みんな子育て中のお母さんです。
実は このメスたち