2019/06/12(水) 23:50〜00:15 ニュース「日イラン首脳共同記者発表」関連[字]


の主要産業である原油を購入する
といった、具体的な対応を、会談

でも求めてくるのではないかと思
います。
イラン国内では、
安倍総理大臣訪問に期待する声が
あるんですけれども、その一方で、
トランプ大統領に近い安倍総理大
臣が、
ただ単にアメリカの言いなりにな
ってしまわないかと、
アメリカの要求や言い分を一方的
に伝えてくることだけになってし
まうのではないかと警戒する声が
根強くあるわけです。
>>今回の会談、日本とイラン、
そしてアメリカだけではなくて、
世界的にも注目されている、その
理由なんですが、どういったとこ
ろにあるんですか。


>>今もアメリカとイランとの間
では非常に緊張が高まっていまし
て、不信感も生まれてるわけです。
ですので、仮に偶発的な衝突が起
きた場合には、一気に中東で軍事
衝突に発展するリスクもありそう
です。
そうなると、エネルギーの多くを
中東に依存している日本はもちろ
ん、世界経済の大きなリスクにな
ることは間違いありません。
ですので、緊張緩和に向けて今、
日本だけではなくて、
イラン周辺のイラクやカタールと
いった国も動きだしていますし、
安倍総理大臣の訪問の直前には、
ドイツの外相もテヘランを訪問す
るなどして、各国の外交が活発化
しているんです。
もともとアメリカとイランの仲裁
役というのは、
これまでは伝統的にはヨーロッパ
諸国が担っていたわけなんですね。
ただ、今、ヨーロッパの国という
のは、例えばイギリスはEUの離
脱問題などで大きく揺れていまし
て、
ちょっとそうした仲裁役の余裕が
ない状況です。
さらに今、ヨーロッパ諸国はトラ

ンプ政権との間での関係が悪くな
っている状況なんですね。
ですので、
トランプ大統領と世界で最も親し
いとされる安倍総理大臣が、
緊張緩和に向けてどういったこと
ができるのかと、
中東というのは非常に利害関係が
絡む部分で日本外交が関与するこ
とは非常にハードルが高いわけで
すけれども、今回の安倍総理大臣
の訪問というものは、
世界的にも関心が高いのだと思います。
>>そうした中で今回、首脳会談
が行われました。
終わりしだい、共同記者発表が行
われるということなんですが、そ
の前に、ちょっとこれまでの流れ
を整理しておきたいんですが、引
き続き禰津さんに聞きます。
イランとアメリカは対立して、中
東情勢緊迫しているわけですけれ
ども、対立のこれまでの経緯です
ね、説明してもらえますか。
>>ちょっと簡単にまとめました
ので、こちらをご覧ください。
アメリカとイランとの間で、決定
的な対立になったのは、去年5月
です。
こちら、去年5月、イラン核合意

から、トランプ政権が一方的に離
脱しました。
このイラン核合意というのは、ア
メリカの前のオバマ政権との間で、
イランと交渉した末に、核開発を
制限するという合意だったんです
けれども、トランプ大統領はこれ
を一方的に離脱して、両者の対立
が決定的になったわけです。
そして、この核合意から離脱した
ことを受けまして、去年11月、
アメリカはイランの主要な産業で
ある原油に対して、
金融措置を取る制裁を発動します。
そしてさらに、ことし4月には、
アメリカはイランの精鋭部隊であ
る革命防衛隊をテロ組織に指定し
ます。
外国の軍隊をテロ組織に指定する
というのは、非常に異例な措置で