このため今行われている会談でも、
日本がアメリカの制裁に屈さずに、
イランの主要産業である原油を購入するといった具体的な対応を求
めるものと思います。
イラン国内では安倍総理大臣の訪問に期待する声があると先ほど申
し上げましたけれども、ただその
一方で、トランプ大統領に近い安
倍総理大臣が、
ただ単にアメリカの言いなりになってしまわないかと警戒する声も
根強くありまして、そのあたり、



イラン側の出方も注目されると思
います。
＞＞専門家の間でも、そのへんの
見方が分かれているというところ
もあるようですね。
今回の会談、日本、イランという
当事者だけではなくて、関わるア
メリカですね、同盟国のアメリカ、
そしてそれだけではなくて、もっ
と世界的にも注目されているとい
うことなんですけれども、改めて
になりますけれども、この世界か
ら注目されている理由、どういっ
たことが挙げられますか。
＞＞やはり一番大きな理由という
のは、イランを中心とする中東と
いうものが、エネルギーの拠点に
なっているということだと思いま
す。
今アメリカとイランとの間では、
信頼関係がありませんので、仮に
偶発的な衝突が起きた場合には、
一気に中東で軍事的な衝突にまで
発展するリスクがあるわけです。
そうなると、日本はもちろんです
が、世界経済の大きなリスクにな
ることも間違いありません。
ですので、今、緊張緩和に向けて
は日本だけではなくて、イラン周
辺の、隣国のイラクや、カタール

といった国も動きだしていますし、
安倍総理の訪問の直前には、
ドイツの外相もテヘランを訪問しているわけですね。
こうして各国の外交が今、活発化
しているわけです。
ただ、もともとアメリカとイラン
との仲裁役というのは、
これまでは伝統的にはヨーロッパ
諸国が担っていました。
ただ、今、
ヨーロッパでは、たとえばイギリスはＥＵの離脱問題で大きく揺れ
たりとかしていまして、外交の余
裕がないわけです。
さらに今、ヨーロッパ諸国はトラ
ンプ政権との関係が悪くなってき
2019/06/12(水) 23:50〜00:15
ＮＨＫ総合１・鹿児島
ニュース「日イラン首脳共同記者発表」関連[字]



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