うわ～！
子どもたちが大好きな…。
かわいいですね～。
北海道の帯広市。
野生のリスが街の中で たくさん暮らしています。
住宅地の公園でも…→
うわ～！ います います。
正真正銘の野生のリスですが→
帯広では街のあちこちで姿が見られるんです。
子育ても 街なかの公園。
でも ここには 恐ろしい敵がいます。
（鳴き声）
カラスです。
うわ～！ なんと
リスの子どもをくわえています。
小さなリスにとって
カラスは 恐ろしい天敵。
ところが！
お～っと！
リスのお母さんが カラスに突進。
大切な子どもを守ろうとお母さんが体を張って→
カラスに攻撃をしかけているんです。
北海道の街なかの公園。
リスとカラスの
知られざる樹上の攻防戦です。
♪♪～
北海道 十勝平野。
美しい畑が
延々と続いています。
その中心にある 帯広市。
街なかの公園が 今日の舞台です。
おや？
たくさんいますね～！
大きさは２５ｃｍほど。
北海道の森や林が主な住みかですが→
帯広では 街なかでも よく見られます。
この公園の中だけでも ５０匹ほどの野生のエゾリスが→
暮らしているといいます。
あっ こちらのリス首輪がついています。
こちらにも。
１匹ごとに色が違います。
実は この首輪
北海道大学などの研究チームが→
個体識別のためにつけているもの。
毛をとるなどして栄養状態を調べています。
保護に役立てようと 特別な許可を得て
生態を詳しく調べているんです。
果たして リスは 街なかで
どんな暮らしをしているんでしょう？
４月下旬。
帯広に遅い春がやってきました。
桜の木に登って
つぼみを食べています。
こんなものも食べるんですね。
こちらのリス おなかが膨らんでいます。
赤ちゃんがいるんです。
あっ 木の穴に入っていきます。
ここが巣穴。 赤ちゃんを
この中で産んで育てるんです。
こちらの巣穴では→
お母さんが出てきました。
続いて 子ども。
中に たくさんいます。
お母さんは ３匹から７匹ほどの子どもを
およそ２か月かけて育てるんです。
公園の木の上に １匹のリスがいます。
緑色の首輪が目印。
「モモ」と名付けられた
メスです。
モモのおなかを見てみると…→
おっぱいが張っています。子育てをしている証拠です。
モモが子育てしているのは
こちらのシラカバの木。
幹に開いたウロを巣穴にしています。
およそ ひと月前 この巣穴で出産。
３匹の子どもを育てているんです。
巣から出てきたモモ。おや？ 何かをくわえています。
子どもです！
くわえたまま 木を降りていきます。
地面に降りると… 走りだしました。
巣の…
別の木に登っていきます。
この木のウロを新たな巣にするようです。
およそ５０ｍ離れた新しい巣に→
モモは 子どもたちを１匹ずつくわえて→
引っ越しました。
新しい巣は 木の股にある深いウロ。
奥まで１ｍ近くもあります。
入り口が狭く 奥が深いため中はとっても安全です。
子育て中の巣の中は
子どもたちが出すフンや尿で汚れ→
虫などが わきやすくなっています。
これが 引っ越しの理由の一つ。
お母さんは およそ１０日から２週間ごとに
子どもたちを連れて→
引っ越さなければならないんです。
ある日 別の巣でちょっとした事件が起こりました。
食事に出かける お母さん。
あれ？ 子どもも出てきましたが…→
お母さんに