エリザベス女王のいとこ
８３歳のケント殿下が
高級車で事故を起こしたという。
≫そんなイギリスで
免許の自主返納に
ひと役買っている
取り組みがある。
≫ロンドンでは高齢者の方が
無料でバスを利用できる
フリーダムパスという



制度があります。
そのため
このように多くの高齢の方が
バスを利用しやすいように
なっているんです。
≫ロンドンに住む
６５歳以上の人は
収入に関係なく、市内を走る
タクシー以外の公共交通機関を
原則無料で
利用することができるのだ。
東京都も７０歳以上は
年間１０００円で
乗り放題なのだが
所得が年間１２５万円以下という条件付き。
更に、利用できるのは
都バスや都営地下鉄などだけだ。
一方、ロンドンでは
市外であっても一部のバスは
無料で乗ることができる。
≫と、評判は上々だが
根本的な解決策と
なっているのか？
≫ちょうどお出かけの時間帯
午前９時を迎えた
ロンドンには
山上記者がいます。
山上さん
無料バスなどの取り組みで
高齢ドライバーというのは

減っているんでしょうか？
≫実は、そこまで
減ってはいないんです。
今、私はロンドン市内の
バス停前にいます。
多くの方がバスを待っていて
中には高齢の方もいて
やはりバスが利用しやすいんだな
という印象を受けます。
ただ、実は
日本と同様にイギリスでも
高齢のドライバーの割合
というのは増えているんです。
あるデータがあります。
７０歳以上の方で
運転免許を持つ方の割合です。
これが２００２年には
４５％だったんですが
実はおととしには６４％まで
上昇しているんですね。
≫日本でも高齢ドライバーによる事故が
問題になっていますが
実際にイギリスでも
多発していますか？
≫多発ということではないんですけれども
やはり、フィリップ殿下の事故。
ＶＴＲでもあった
ああいう事故をきっかけに
注目は集まっています。
ただ、日本ほど

連日報道されるような
議論の盛り上がりというのは
ありません。
そして、ここロンドンは
非常に公共の交通機関が
発達しているんですね。
やはり生活していても
東京よりも頻繁にバスや電車が
来るという印象を受けます。
その一方で、高齢の方に
お話を伺っていると
地方に行くと困ると話す方
多くいらっしゃいました。
実はイギリス、これから
高齢化社会が
加速していくと
されているんですね。
そうした中で、地方の交通手段を
どうしていくのか。
これは日本もイギリスも
共通の課題だといえそうです。
≫２階建てバスはロンドン名物で
今、ちょうど走っていくところなんですが
ロンドンの事情で分かったことが
１つあるんですが
実は、イギリスでは
今、高齢ドライバーの事故よりも
１７歳から２４歳の
いわゆる若者による事故
これが高齢ドライバーの